Supplement Design5 なぜ健康食品は効かないのか?

健康食品の研究は、今や日本は世界のトップを走っているとされる中で、健康食品の効能効果に疑問を抱いている人は少なくありません。その疑問を感じさせる中には、健康食品の使用をすすめた人が言っているほどの効果がなかったというオーバートークの存在もあります。

健康食品を使う人の状態や体質などによって効き方が違っているのは普通にあることですが、その範囲を超えて効き目が感じられないということも起こっています。それは期待するだけの効果がない成分だったということがあるのも事実です。

しかし、優れた製品であっても効果を感じられないということがあります。それは、そもそも期待することと成分の機能が一致していないことです。一般の健康食品には機能性を表示することができません。

機能性を表示することができる特定保健用食品、機能性表示食品、栄養機能食品であっても疾病の治療効果を表示することはできません。例えば、糖尿病の治療効果ではなく、食後の血糖値の急上昇を抑えるといった表示になります。

機能性は書籍や文献、ネット情報や口コミによっても知ることはできるものの、その機能性が自分に適したものであっても、期待するだけの成分量なのか、期待するような素材の組み合わせになっているのかということでも違いが出てきます。

優れた製品に巡り合えたとしても、摂取タイミングがわからないという問題点もあります。健康食品の表示には、いつ摂ればよいか、どれだけ摂ればよいかということが表示されていなくて、書かれているのは1日の目安量だけです。

というのは、用法用量を表示できるのは医薬品だけで、それ以外の食品は(健康食品も一般の食品も)摂るタイミング(食前、食中、食後など)を表示するだけで法律違反となります。

成分によっては摂取タイミングによって吸収率が異なるものや、まったく吸収されなくなるものもあるので、それは最低限知っておきたいことですが、表示することはできません。となると、自分で知るようにするしか方法はないということになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕