日本健康スポーツ連盟で理事を務めていたときのこと、広報活動の一環で健康スポーツとは何かと意味合いを考えて英語表記を見ていたら「Health&Sports」と書かれていました。HealthとSportsの間に&が入っていて、健康とスポーツの団体であることに初めて気づきました。
スポーツは運動競技の総称であって、スポーツをやっていると言われたら、何をしているのか聞かないといけないことになります。少なくとも「スポーツを売ってください」とスポーツショップに行っても、売ってくれるのはスポーツではなくて、スポーツに使う用具です。
この伝でいうとスポーツショップというのは正確ではなくて、スポーツ用品ショップということになります。
スポーツ基本法では、スポーツが定義されています。それを見ると、「心身の健全な発達、健康および体力の保持増進、精神的な充足感の獲得、自律心その他の精神の涵養等のために個人または集団で行われる運動競技その他の身体活動」とあって、読むほど意味がわからなくなってしまいます。
運動競技だけでなくて、その他の身体活動ということになると、歩くこともeスポーツも、そしてスポーツを応援することもスポーツということになります。こうなるとスポーツを買うのは難しいことになるのですが、もう一つの健康も売っていません。
「健康はお金で買えない」という言葉がありますが、自分で何かを実践しないと健康にはなれないということです。健康のために何を選択するとよいのかは、スポーツの選択と同じで、健康づくりに何を目指しているのか、どうなりたいのかによって推薦されることが違ってくるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕