Supplement Design8 表示されていない成分が入っている?

健康食品は食品の範疇に入るので、一般の加工食品と同様に製品に含まれている成分が表示されます。その成分を確認して、何が使われているのか、どのような効果が期待できるのかを知ることができるわけです。

表示されている成分が、ちゃんと入っていること、表示されているだけの分量が使われていることは健康食品に求められる基本中の基本で、その信用があるから購入されるわけです。機能性表示食品は消費者庁に届出をすることで、その表示が許可されているので、一般の健康食品よりも一般の信用度は高くなっています。

機能性表示食品を含めた健康食品の安全性ということでは、表示されている成分が入っていないのは、まだよいほうです。入っていないこと、入っている量が少ないことで健康被害は起こらないと考えられるからです。

ところが、表示されていない成分が入っていると何が起こるかわからないという不安があります。健康食品は食品だから健康被害が起こらないという認識がされることもあるのですが、健康食品は素材が凝縮、濃縮されていて、多くの量を摂ることもできることから、もしも危険性がある成分が表示されないまま使われていると、どんな相互反応が起こるかわからないという不安が生じます。

相互作用は一つの成分では起こらないはずの身体的な反応が、複数の成分を使用することによって強く起こることを指しています。一般の健康食品であれば、そのことを考慮して成分の組み合わせが考えられています。

ところが、素材の段階で想定しているものとは違ったものが含まれていると、相互作用が起こりやすくなり、どんな素材が含まれているのかがわからないと、本当に何が起こるかわからないことになります。

だからこそ、健康食品を製造・販売する会社は、使われる素材の内容を確認して、常に変化がないのか確認しておかないといけないのに、それを怠ったと考えられることが大手の製薬会社が販売する機能性表示食品で起こってしまいました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕