017 食品と食品の組み合わせでダイエット

食べたものの吸収率が低ければ、太りにくくなります。そこでエネルギー量が高い食品を食べるときには、吸収率を下げる作用がある食品を一緒に食べることがすすめられます。食物繊維には水に溶けない性質の不溶性食物繊維と、水を吸って膨らむ性質がある水溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は胃の中で水を吸ってゲル状になり、余分となった脂肪を吸着する作用があります。吸着された脂肪は吸収されずに排泄されます。そのために摂取されるエネルギー量を減らすことができます。
水溶性食物繊維は粘度が高いことから胃から腸に時間をかけて移動します。このことから、ご飯などの糖質がゆっくりと通過して行きます。糖質にはブドウ糖が含まれています。吸収されたブドウ糖が血液中に入ると、血糖値が上昇します。血糖は血液中のブドウ糖のことです。ゆっくりと通過すると、急に血糖値が上昇することがなくなり、そのために多くのブドウ糖が吸収されても血糖値が上昇しにくくなるわけです。
不溶性食物繊維も血糖値の上昇を抑えてくれます。ご飯は消化液によって分解されることによってブドウ糖となります。不溶性食物繊維が胃の中にあると、これを消化しようとして多くの消化液が使われます。実際には食物繊維は消化されないのですが、消化をしようとして多くの消化液が使われると、その分だけご飯の消化に時間がかかるようになって、血糖値が上昇しにくくなるのです。