血液中の脂質が正常値ではない状態をいいます。中性脂肪値、ＬＤＬコレステロール（悪玉コレステロール）値が高い場合とＨＤＬコレステロール（善玉コレステロール）値が低い場合が該当します。高エネルギー量の食事（高脂肪の摂取）や運動不足などの生活習慣が一番の原因とされています。初期段階では自覚症状はみられないものの、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの原因となります。以前は高脂血症と呼ばれていましたが、ＨＤＬコレステロール値は高いほうが動脈硬化のリスクが低くなることから、日本動脈硬化学会によって２００７年から脂質異常症の名称に変更されました。
〔参照〕悪玉コレステロール、善玉コレステロール、中性脂肪、動脈硬化