ラジオ体操は朝にやるものというイメージが抱かれがちです。すべての筋肉と関節を動かして、身体を目覚めさせて、1日の活力を高めるための運動ではあるものの、効果的に筋肉を動かすことで3分間のラジオ体操第一で早歩き3分間と同様の有酸素運動の効果が得られるとされています。しかも筋トレ、ストレッチ、バランス運動の効果もあります。
普通の有酸素運動なら、運動をやめてからのエネルギー消費は少ないのですが、筋肉を効果的に動かすラジオ体操は完全な準備運動になるので、そのあとに歩いたり、家の中で身体を動かすだけでも有酸素運動の効果を続けることができるようになります。寝る前のラジオ体操は筋肉を刺激しているので、寝ている間の筋肉増強にも効果があり、適度に疲労感があることから寝つきもよくなります。
ラジオ体操で大事なことは大きく筋肉を動かすことで、ダラダラと動かさないことです。もう一つは呼吸を止めないことです。呼吸を止めないことで酸素が多く取り込まれ、その酸素を使って筋肉が動くことから代謝がよくなり、寝るまでの時間だけでなく寝ている間の脂肪の燃焼も進むようになります。息を大きく吐き、大きく吸い込む呼吸法を意識して行うようにします。呼吸というと、運動では吸ってから吐くということが指導されるのですが、大きく空気を吸い込もうとしても肺の中に酸素が残っているとたくさんは入ってきません。大きく吐き、その後に吸うと酸素を多く取り込むことができるので、まずは大きく吐くことを心がけます。
就寝寸前だと身体が興奮した状態で寝ることになり、寝つきが悪くなるので、少なくとも30分前にするようにします。