137 就寝の1時間前にお菓子を食べたときの対策

糖質は胃の中で消化されるまで2時間ほどかかります。お菓子に使われている砂糖は消化されるのに30分ほどしかかからないので、1時間前に食べると寝たときには血糖値が上がっている状態となります。3時のおやつの場合には、夕食の6時までにはブドウ糖はエネルギーとして使われて、血糖値は安定しています。これに比べると寝る前のお菓子は血糖値が上がったままで、身体を動かしていないので、さらに血糖値が高い状態が続くことになります。
そのままだと寝ている間の脂肪の燃焼が低下してしまうので、上昇した血糖値を下げる工夫を1時間の間にするしかありません。その方法ですが、ブドウ糖は軽い運動でも、すぐに燃えやすいという性質があるので、二の腕が気になる人は腕立て伏せ、おなか回りが気になる人は腹筋運動、というように、気になる部分の筋肉運動をすることがすすめられます。
ブドウ糖は筋肉を強く刺激する無酸素運動で使われます。また、10分ほど続けるとエネルギー消費はブドウ糖から脂肪酸に切り換わるので、10分ほどで運動はやめにしておきます。食べた量にもよりますが、10分間の運動で足りないようなら、少し休んで筋肉が落ち着いてから、また10分の運動をするとよいということです。
ちなみに、脂肪酸についてですが、一般に脂肪と呼ばれているのは中性脂肪で、エネルギーとして使われる脂肪酸3個とグリセロール1個が結合しています。脂肪酸の燃焼は筋肉が温まることで進むので、長めの時間の有酸素運動で効果的に燃焼させることができます。ただし、無酸素運動でも一部は燃焼するので無酸素運動の効果がないわけではありません。