148 ハーブティーと音楽とストレッチで寝つきやすくする

鎮静効果があるハーブティーを飲むだけではリラックス効果や入眠効果が得にくいときには、リラックス系の音楽を聞きながら飲む方法もあります。リラックス系の音楽は自律神経の副交感神経の働きを高め、その分だけ興奮させる交感神経の働きを抑えることができます。リラックス系のハーブティーには副交感神経の働きを抑える作用があるので、複合的に効果が出やすくなります。
それと同時に、副交感神経の作用を高めるところは音楽が受け持ってくれるので、ハーブティーの睡眠を誘う効果を高めてくれることも期待できます。リラックス系の音楽はクラシックやイージーリスニングだけでなく、ゆっくりとしたテンポの聞きなれた曲でも効果があります。就寝前に運動をすると興奮して、かえって寝つきが悪くなることもありますが、筋肉を伸ばし、筋肉に刺激を与えるストレッチなら興奮よりも鎮静(リラックス)の効果が得られるようになります。
これによって入眠作用が得られるだけでなく、筋肉が刺激されたことで成長ホルモンが分泌されやすくなります。入眠作用は眠りにつくまでに身体に起こる作用のことで、副交感神経への切り換え、体温の低下、呼吸数の減少、脳波の鎮静化などが複合的に生じることによって眠りについていきます。このうちの一つでも欠けていると寝つきにくくなるか、眠りが浅くなりやすくなります。成長ホルモンによって筋肉増強の効果が出るのは、夕方以降の運動よりも、それ以前の運動によって筋肉が刺激された結果なので、寝る前に筋肉を強く刺激して成長ホルモンを多く分泌させる必要はなく、ストレッチでも充分です。
リラックス作用のあるストレッチですが、寝る前のストレッチは大きな動きをする必要はありません。起きているときに重力の関係に圧迫されて縮んでいた関節を伸ばす感じで、床かベッドに横になり、手を頭の方向に伸ばしながら、腰を伸ばすようにします。ストレッチにかける時間ですが、全身を伸ばす動きを5分くらいかけて3~4回行います。筋肉が適度に緊張して伸びていれば、5分のストレッチでも充分です。筋肉の刺激によって、成長ホルモンの分泌が促されるようになります。緊張を解いて、元の状態に戻ったら終わりにして、そのまま眠りについても大丈夫です。