発達障害の感覚過敏の特徴その2

発達障害の自閉症スペクトラム障害で起こりやすい感覚過敏については前に味覚と触覚について紹介しましたが、それに続いて今回は視覚、聴覚、嗅覚の特徴について紹介していきます。
視覚過敏では、光や白いものをとてもまぶしがる、フラッシュを嫌がる、特定の色のものがとても苦手(黄色が苦手、緑色で落ち着く)、色の組み合わせでとても苦手なものがある、反射や回っているものをずっと注視している、人ごみなど動くものがたくさん目に入るとすごく疲れる、テレビ・パソコン・スマホの画面から目を反らす、といった特徴があります。
極端な偏食につながる視覚過敏としては、白い食品しか食べられない、白い食べ物や飲み物が嫌い、食器の形や色が違うと食欲が湧かない、といったことが起こりやすくなっています。
聴覚過敏では、音が大きく聞こえる、大きな音が苦痛、拍手の音が苦痛、特定の音や声が苦手(スピーカーやマイク、金属音、サイレン、雷、花火、赤ちゃんの泣き声、怒鳴り声など)、赤ちゃんや子どもの泣き声が脳をつんざくように響く、BGMがうるさく感じる、騒々しい場所では集中できない、喫茶店や人ごみのざわざわする音と目の前の人の声が同じ大きさで聞こえる、話の聞き取りが難しい(必要な声を選んで聞くことができない)、周囲の音が同じように聞こえる(選択的に音を聞くことができない)、繁華街や駅で騒音すべてを等しく拾ってしまい疲れる、時計の音・換気扇・空調・冷蔵庫などの生活音が気になる、掃除機やドライヤーなどの家電の音が耳に突き刺さるように感じる、蛍光灯のノイズ音がとても気になって耐えられない、といった特徴があります。
極端な偏食につながる視覚過敏としては、特定の食べ物の音を嫌がる(バリバリ、ガリガリ、パリパリ、サクサク、シャキシャキなど)、野菜を噛むときの音が不快、コロッケを噛むときの音が嫌い、ナイフやフォークが食器に当たる音が不快、といったことが起こりやすくなっています。
嗅覚過敏では、特定のにおいがものすごく苦手(石鹸、柔軟剤、花、線香、香水、食品、バス、体育館、体育用具室、保健室、絵の具、接着剤などの乗り物のにおい)、給食のにおいが苦手、化粧品売り場・食品売り場・動物園など苦手なにおいの場所にいられない、他の人が気づかないようなにおいにも気がつく、なんでもにおいを嗅いで確かめる、唾液や汗など自分のにおいを嗅ぐ、トイレの前を通れない、といった特徴があります。
極端な偏食につながる嗅覚過敏としては、焦げた臭い・匂いに非常に敏感、香辛料の匂いが不快、といったことが起こりやすくなっています。