急にやせさせないのはエネルギー代謝理論だから

メディカルダイエットという名前に魅(ひ)かれて、日本メディカルダイエット支援機構に問い合わせをしてきた人の中には、短期間で大幅に体重減少することを求める人がいます。その気持ちがわからないではないのですが、メディカルのダイエットは身体に無理をかけるものではなくて、的確に体脂肪を減らしていくことを目的としていることから、急に体脂肪を減らすようなことはしません。そのことを聞くと大半の人は帰ってしまうのですが、中には「これこそ求めていたもの」と、しっかりと取り組みたいと言ってくる人もいます。
どうしてなのかというと、私たちのメディカルダイエットはエネルギー代謝にポイントを当てたもので、体内で作り出したエネルギーを効率よく使って、全身の細胞の活性化を図っていくものだからです。一気に体脂肪を減らすようなことをすると、多く作られすぎたエネルギーは無駄に使われることになります。発生したエネルギーのうち約70%は体熱として使われているのですが、多く発生したときには無駄に発熱させることになります。
細胞の中で発生したエネルギーは、その細胞の中だけでしか使われません。しかも、電池のように保存していくこともできません。いくら多くのエネルギーが作られたとしても、それを使う細胞のほうに限界があるので、どうしても余分となったものは体熱になってしまうのです。限界のある細胞の中で、効果的にエネルギーを使っていくためには、細胞の容量に合わせたエネルギーを作ることです。一瞬で終わっては仕方がないので、ずっと作り続けていくことが必要で、脂肪細胞に蓄積された中性脂肪が効率よく分解されて、脂肪酸が効率よく血液中に放出されることです。
そして、脂肪酸が筋肉細胞(筋繊維)の中に取り込まれて、細胞のミトコンドリアに効率よく取り込まれ、ミトコンドリアのTCA回路で無駄なくエネルギー代謝が起こるようにすることです。この無駄がないエネルギー代謝によって、いわゆる完全燃焼になって、不完全燃焼によって発生する疲労物質や活性酸素の発生を抑えることができるようになります。
このような生理学に基づいた方法であるので、着実にダイエットの結果が得られるのですが、わざとゆっくりと一連の流れが進んでいくようにしているのがメディカルダイエットの手法です。