発達障害情報・支援センターの「新型コロナウイルス感染拡大に伴う発達障害児および家族への影響」から、発達障害児のマスク着用に困難さについて紹介していますが、感覚過敏による困難さのアンケートの記述内容の一部を紹介します。
〔感覚過敏〕
*マスクが暑い。感覚過敏でマスクがチクチクする。
*感覚過敏があって、マスクの紐が付いているところが肌に当たってチクチクする。
*感覚過敏でマスクのチクチク感や圧迫感が辛い。
*感覚過敏もあり、肌ざわりの悪いのは使えない。
*感覚過敏で不織布マスク、ウレタンマスクは苦手。布マスクならわりと肌に合う。
*感覚過敏のため、マスクのゴムの感触が苦手。
*鼻梁に何かが触れていると不快で意識をそらすのが難しい。
*感覚過敏があって顔周りの温度や湿度が上がるのが苦手で、マスクをしていると不快。
*感覚過敏があるので、マスクが触れるところがすぐ赤くなり、肌荒れする。
*感覚過敏のため、マスクの匂いや肌への接触に不愉快を感じる。
*感覚過敏があり、マスクが擦れる感覚と呼気がこもるのが不快。
*匂いに対しての感覚が敏感で、呼吸した空気をまた吸わなければならないため、気持ち悪くなることがある。
*洗えるマスクを使用しているが、洗濯洗剤の匂いが辛く、頭痛がする。
*聴覚過敏と資格過敏の影響でイヤーマフやサングラスが外せず、さらにマスクとなると耳に負担がかかり痛い。
*感覚過敏でいつものような感覚で呼吸できない(息苦しい)のがしんどい。ただでさえ判断力が鈍っているのが倍増。そのため外出時に危険なめにあいそうになった(ぼんやりした思考になり、赤信号なのに横断歩道を渡ってしまったなど)ことも多くなった。
*以前から衣服用洗剤や柔軟剤の成分などによる化学物質過敏症も発症している。マスクをして外出していると感覚が鈍り、街中で原因物質に気づいて症状が出る前に、その場から逃げることが難しくなる。
*触覚過敏が著しく、肌に布が触れるだけでも不快。特に使い捨てのマスクは苦手なので、スポーツタイプを購入。マスクの中の二酸化炭素が増えてくると気持ち悪くなるので連続装用はどんなに我慢してがんばっても20分が限度。