健康食品はサプリメントのほかに“機能性食品”とも呼ばれます。今では食品表示法によって表示制度が変わり、機能性表示食品が登場したこともあって、健康食品には健康によい機能性があるのは当然というような考えも広まってきました。しかし、今から15年ほど前には、国のお役人に機能性食品の話をしたときに、「“う”の字はいらない」と言われたことがあります。機能性から“う”を除くと「きのせい」、つまり効いているような感じは気のせいだ、というようなことを意味していたわけです。
週刊誌の記者から「機能性食品は気のせい食品と呼ばれていた時代があったというのは本当ですか」と質問を受けたので、私の経験を踏まえて話をさせてもらいました。
その当時は、健康によい成分が含まれている食品を材料にして、抽出・凝縮すれば健康食品と名乗れるような時代でした。今からすると素材の細胞膜が破壊されていなくて、ほとんど抽出されなかったり、吸収されるタイミングから外れたときに摂るように指示されていたものまでありましたが、さすがに機能性重視の今では、そんな健康食品はほとんど見かけなくなりました。
健康食品の機能性の情報については、このサイトの「サプリメント事典」を、ご覧ください。