「高齢者は魚を食べるべきで、肉は減らしたほうがよい」と言われたのは昔の話で、今では「高齢者は肉を食べろ」と言われています。肉のたんぱく質はアミノ酸のバランスがよく、体を構成する成分になりやすい“良質なたんぱく質”で、人間の体は動物性のたんぱく質なので肉を食べたほうがよいという話です。
これを言い出したのは東京都健康長寿医療センター研究所で、「老化予防を目指した食生活指針」が発表されていますが、この場合の高齢者は65歳以上を指しています。高齢者というと現在の高齢化社会というか、「化」どころか“高齢社会”に突入してしまった日本では、65歳というと、まだまだ若いような感じがしますが、65歳以上の人口が4人に1人の割合を超えていて、この65歳から生活改善に取り組んでもらいたいという考えのようです。
こういったことについてもメディアからの質問は寄せられています。「肉には良質なたんぱく質だけでなく、これまで体にはよくないとされてきた飽和脂肪酸も含まれているけれど大丈夫か」というものです。
脂肪はおいしく感じるので、食欲をそそる肉ほど動脈硬化のリスクを高める飽和脂肪酸が多く含まれています。それを減らすには、脂身を少なくすればよいという人もいますが、赤身の中にも脂肪は含まれています。その量は見た目ではわからないので、対策を取りたいものです。その対策として、肉を食べた分だけ、脂肪を燃焼させるためにL‐カルニチンのサプリメントを摂ることもすすめられています。L‐カルニチンについては、このサイトの「サプリメント事典」を、ご覧ください。