Age free岡山14 平均年齢から健康づくりを考える

今回のテーマは“平均年齢”で、“平均寿命”ではありません。平均寿命については、これまでにも紹介してきましたが、平均年齢は全国民の年齢をプラスして、これを人口で割った平均点のような数値です。

平均寿命は日本人は男女平均では世界1位ですが、平均年齢のほうは2位です。平均年齢の1位はモナコで54.4歳、それに次ぐ日本は48.6歳と随分と差があります。モナコは世界からセレブが集まっている都市国家で、人口も4万人弱です。裕福な都市が国になっているようなところなので、高齢者が多いために平均年齢が特に高くなっています。

世界の平均年齢は30.9歳です。それと比べての日本は平均年齢が高く、他の目立った国と比べてみると、ドイツが47.8歳、フランスが41.4歳、アメリカが38.1歳、中国が37.4歳、インドが28.1歳となっています。

2023年の人口はインドは約14億2860万人、中国は約14億2570万人とインドが中国を抜いて世界1位になりました。世界人口80億人の35%以上がアジアの2か国で占めているのです。

同じくらいの人口であるのに2か国の平均年齢が大きく違っているのは、中国のほうが高齢化率が高く、人口増加率も大きく違っているからです。インドの人口増加率は0.95で、中国は0.29です。これは前年と比較した人口で、人口増加率が低いということは、出生率が下がっている割には人口の減りが少ない、もしくは減っているということで、その結果として平均寿命が延びる結果となります。

日本の人口増加率はマイナス0.37と最下位です。2023年には日本の人口は前年に比べて約26万人も減少しました。人口減少が言われているロシアでもマイナス0.07でしかありません。

平均年齢が高く、人口増加率は世界最下位のマイナスということは、これからも超高齢社会が進み、高齢者であっても元気であると同時に、高齢者が社会参加することが強く求められる状況だということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕