歩くことは健康づくりの基本であることは認めるものの、これまではウォーキング大会と呼ばれるイベントが行われることが多く、日常的なウォーキングで健康になる方法については、あまり積極的に取り組まれてこなかったところがあります。
ウォーキングの全国団体としては日本ウオーキング協会があり、すべての都道府県に協会があり(例:岡山県ウオーキング協会)があります。そして、都道府県内に市区町村協会が設けられています(岡山県の場合は3協会:岡山、倉敷、玉野)。
都道府県協会はイベントのための組織の側面があり、日常的な活動は市区町村協会が担っています。そこで市区町村協会に参加すれば、健康になる歩き方が身につけられるのかというと、歩くことを楽しむ会であることが多く、健康になる歩き方、それぞれの人に適した歩き方が学べる機会とはなっていません。
というのは、日本ウオーキング協会は発足当時から長距離を歩くイベントを重視していて、地球1周分の4万kmが目標とされ、達成者への表彰制度も設けられています。カウントされるのは日本ウオーキング協会が主管するウオーキング大会の完歩距離だけです。
長く(距離、時間)歩くことを否定するわけではないのですが、長く歩くだけではなく、歩き方を工夫することによって、希望する健康効果(やせたい、筋肉をつけたい、血圧を下げたいなど)を得ることができます。希望に即したことをするのではなく、みんなで一緒に歩いているうちに希望がかなえられるようになると説明されることもあるのですが、希望者に合った方法を実施することも必要と考えます。
そういったことから、ウォーキングイベントだけでなく、健康を目的としたウォーキングの機会を増やすことも地域の健康度を高めるためにすすめています。
(ウォーキングは一般名称で、ウオーキングは日本ウオーキング協会の固有名称)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕