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健康デザイン37 2025年問題と2040年問題
2010年に超高齢社会(高齢化率21%以上)となり、現在の高齢化率は29.1%になっています。2024年には30.0%。2040年には36.3%にも達すると予測されています。高齢化に伴う地域住民の健康度が低下する中、さらに3年に渡るコロナ禍が健康度の低下に拍車をかけました。 岡山県の平均寿命は女性が第1位(88.29歳)、男性が第10位(81.90歳)と長寿を誇っているものの、元気で過ごせる
健康食品 敵か味方か68 グルコサミンが効かないという理由
膝の痛みの解消のための健康食品素材といえば、グルコサミンとコンドロイチンがあまりに有名です。膝関節の軟骨の成分であって、不足すると軟骨がすり減り、神経が刺激されることから痛みが生じます。 これを補うことで軟骨を再生させて痛みを解消することを目的として使われますが、「グルコサミンが効かない」という声は以前から聞かれ、今も質問を受けることが多くなっています。その質問の内容は、「効果のあるグルコサ
健康デザイン36 50代の女性の負担の実情
日本は世界一の長寿国(男性81.47歳、女性87.57歳)であり、平均寿命が年々延びる中にあって、少子化も急速に進み、国民の平均年齢は48.6歳と、これも世界一の水準にあります。日本の女性は半分が50歳以上という状況です。 この「女性の半分が50歳以上」という状況だけでも大きな問題とされています。日本人の健康度を表す指標は数々ありますが、その中でも注目度が高まっているのは生涯医療費です。これ
Original Mind9 「在家信徒という純粋真理の学び」
在家(ざいけ)というのは仏教では出家しないで、家庭で世俗の生活を営みながら仏道に帰依する人のことをいいます。在家と檀家(だんか)は同じように言われることがありますが、檀家は特定の寺院に所属して、その寺院に葬祭供養を任せる家のことで、その家の家族も檀家と呼ばれることもあります。 それとは違う在家という立場もあって、今から50年前の18歳のとき、東洋大学のインド哲学の教授と巡り合い、これを知るこ
発達栄養131 野菜の摂取と腸内環境
野菜を食べることは大切で、肉を多く食べたら野菜も多く食べるように、ということは常識のように言われます。しかし、どうして野菜を多く食べないといけないのか、その理由を伝えてあげないと、野菜嫌いの子どもは納得して食べてはくれません。 発達障害がある子どもの場合には、単なる好き嫌いの問題ではなくて五感の刺激の強さや過去の記憶などもあって、「成長すれば必要性がわかってくれる」「自然と食べられるようにな
2023/11/14 倫理とダイエットは同じ?
モーニングセミナーは倫理を学ぶ絶好の機会です。しかし、その繰り返しで本当に学べているかという「?」は入会したときから、ずっと頭を離れないまま引きずっていました。 その場に参加していれば、講話を聴かせてもらえれば、それで倫理の真意に近づけるようになるわけではないと感じていました。しかし、倫理を意識すること、多くの方々の実践を伺い、自分なりに考えることで、着実に成果が上がっているとの感覚も抱いて
元祖vs.本家
元祖と本家の違いについて初めに考えるきっかけになったのは、子どものときに訪れた温泉街で見た看板です。その温泉街には、父の転勤で幼いときに住んでいたのですが、小学生になって父母、弟と一緒に出向きました。 そのときに、名物の餅菓子の店が道路を挟んで2店舗あって、片方は元祖、もう一方は本家となっていました。疑問に思ったのは、どちらが先に誕生したのか、どちらが有名(売れている)なのかということでした
メディカル×ダイエット4 食事と運動の調和
「メディカル×ダイエット」は医学的に研究されている健康づくりの方法を中心に据えているのですが、食事療法も運動療法も研究は進むだけ進んでいるはずなのに、額面どおりの結果が得られないことがあります。それを実感して途中でやめたり、楽をしようと自分形にアレンジする人も少なくありません。 このことは一般的な“やせる”ことが目的のダイエットでもみられることで、苦労をした割には効果がない、我慢をした割には
健康リテラシー11 正しい健康情報の分析と発信
健康情報は発信する側の考えが変わらないと、正しく受け取ってもらえないという感覚をもって進めてきました。それを感じさせられたのは、国立病院の栄養のトップであった管理栄養士が退職後に立ち上げた研究所に私(小林正人)が主任研究員として加わり、一般向けのセミナーを開催したときでした。 内容は健康と栄養の話で、一般向けに専門用語は多用せずに、わかりやすさを心がけていたのですが、聴講者から違和感があった
治検13 未病状態からの回復
“未病”は「みびょう」と読んで、健康と病気の間の状態をいうのが一般的な認識です。健康診断を受けて、検査数値が病気の診断基準に達していれば、これは病気と診断されます。検査数値が診断基準に達していなくても正常値を超えていると境界域や予備群という呼ばれ方をします。 これが未病だと認識されることもあるのですが、未病は検査結果だけで判断されるわけではありません。未病は、自覚症状がなくても検査で異常が発