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治検31 尿検査
〔尿検査〕 尿検査は尿に含まれる成分によって診断する検査法です。尿は血液中の不要物や有害物、老廃物を体外に排出するために腎臓で濾過されることから、体内の状態を診断することができます。 尿糖、尿蛋白、尿ウロビリノーゲン、尿潜血反応、尿沈渣、尿比重などの検査項目があります。また、妊娠の検査にも使われます。 〔尿糖〕 尿糖は血液中のブドウ糖糖が尿中に排泄されたものです。血液中のブドウ糖は腎臓
治検30 糖代謝系検査
〔血糖値〕 血糖値は血液中のブドウ糖の値(濃度)のことです。空腹時には70〜110mg/dlほどで、ブドウ糖が含まれた食事をした後に高い値を示します。血糖値が上昇しすぎた状態を高血糖といいます。 高血糖状態が長期に継続すると糖尿病のリスクが高まります。 食品に含まれる糖質は胃で分解されるとブドウ糖となり、小腸から吸収されて血液中に取り込まれることで血糖値が上昇します。 血液検査では高血糖、
治検29 脂質系検査
〔LDLコレステロール〕 LDLコレステロール(Low Density Lipoprotein Cholesterol)はコレステロールとリン脂質、タンパク質で構成される低比重リポタンパクのことです。体内の細胞膜やホルモン、胆汁酸の材料となるコレステロールを全身に送り届ける運搬役をしています。 血液中で増加すると血液中に送られるコレステロールが増え、動脈硬化のリスクが高まることから悪玉コレステ
治検28 腎臓系検査
〔クレアチニン〕 クレアチニンは筋肉中の代謝によって生成されるタンパク質で、尿素や尿酸とともに窒素を含む終末代謝産物(老廃物)です。エネルギー代謝によって筋肉中で生成され、腎臓の糸球体から濾過されて、ほとんどが再吸収されずに尿中に排出されます。運動による影響を受けやすくなっています。 血液検査では、骨格筋の量の指標と同時に、腎機能障害の指標として利用されます。腎機能が低下すると排泄量が減り、血
治検27 肝臓系検査その2
〔γ‐GTP〕 γ‐GTPはガンマ‐グルタミルトランスペプチターゼの略で、解毒作用を行う代謝酵素です。肝臓、膵臓、腎臓、小腸に存在しているタンパク質の分解酵素ですが、アルコールに敏感に反応し、アルコールによる肝臓障害によって肝臓の細胞が破壊されると血液中に流れ込んで数値が高くなります。 正常値は50IU/ℓ単位以下で、数値が高い場合にはアルコール性肝障害、急性肝炎、肝臓がんが疑われます。 健
治検26 肝臓系検査その1
〔総タンパク〕 総タンパクは血液中に100種類以上存在しているタンパク質のことで、総タンパク量の基準範囲は6.5〜7.9g/dlです。 数値が低い場合には栄養障害、ネフローゼ症候群、がんなど、数値が高い場合には多発性骨髄腫、慢性炎症、脱水などが疑われます。 〔GOT〕 GOTはグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼの略で、肝臓や心臓などの細胞に含まれるアミノ酸の代謝に作用する酵素で
治検25 血球検査その2
〔白血球〕 白血球は、血液成分の一つの小さな免疫細胞で、異物の侵入に対して身体を守る免疫を司り、骨髄やリンパ節などで作られます。赤血球とは異なり、ヘモグロビン(赤色素タンパク質)がないため白く見えることから名づけられました。 細菌などの異物が侵入すると白血球数が増加し、異物を内部に取り込んで処理(無害化)します。白血球には好中球、リンパ球、好酸球、好塩基球、単球の5種類があります。 単球は大
健康情報85 発がん性化学物質と心理的苦痛のリスクを損失幸福余命で評価
環境政策において、幸福の向上を加味することの重要性が指摘され、その評価事例も増えてきています。これまでに、福島第一原子力発電所事故後の放射線被ばくに伴うがんと心理的苦痛のリスクの比較、事故後の故郷への帰還に伴うベネフットと放射線被ばくに伴うがんのリスクの比較が行われてきました。 しかし、環境中の発がん性化学物質への損失幸福余命使用の適用は、これまでされていませんでした。 環境中の発がん
4月12日の記念日
「パンの記念日」パン食普及協議会が日本で初めてパンのようなものが焼かれた1842年4月12日にちなんで制定。 「子どもを紫外線から守る日」ルバンシュとピーカブー(石川県能美市)が良い(4)皮膚(12)の語呂合わせで制定。 「徳島県にんじんの日」徳島県にんじん振興協議会が、よ(4)い(1)に(2)んじんの語呂合わせで制定。 毎月12日:「パンの日」(パン食普及協議会)、「育児の日」
時間泥棒12 火事は泥棒よりもタチが悪い
「泥棒は自分が持っていけるだけしか奪わないが、火事は全部を奪っていく」ということを子どものときに警察官だった父親から言われて、いかに火の用心が大切かということを心に刻むようになった言葉です。 父は地域の駐在所や派出所に勤めていたので、火事が起これば消防(ほぼ消防団員)とともに出かけていました。そして、戻ってくると同じようなことを言っていました。単なる口癖ではなく、実際に起こったことをリアルに