最新情報

タクティシャン9 健康づくりの戦略と戦術

健康診断には個人で受けるものと事業所単位で受けるものがあり、後者は法定健診と呼ばれています。法定健診を受けた結果は、事業所のものでもあり、個人のものでもあるという考え方をされます。 事業所のものというのは、健診の費用を企業や団体が負担したからということだけでなく、事業所の中の健康づくり、健康な社員による健全な企業などの運営にとっても重要なデータであり、これを生かすことが事業所の将来の活動にな


ツイン・ウォーク82 膝軟骨ケアのウォーキング

膝の関節に痛みがある疾患としては、変形性膝関節症、関節リウマチ、半月板損傷、膝靭帯損傷など、さまざまな原因がありますが、中でも圧倒的に多いのは変形性膝関節症です。50歳以上では2400万人と、発症は2人の1人の割合となっています。 これはレントゲンで確認された数であって、このうち痛みを感じている人、訴えている人は820万人とされています。これは6人に1人の割合になりますが、女性の発症率が高く


2023/10/31 足らぬ足らぬは努力が足らぬ

苦しかった時代のことは思い出したくないという人も多いのですが、なぜか思い出したくないことを思い出し、思い出したいことが思い出せないということがあります。これも年齢を重ねてきて、いろいろと体験しすぎたことや、脳の機能の低下が関係しているのかもしれません。 私の親の世代に聞くと、思い出したくない言葉というかキャッチフレーズとして「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」があげられることが多いようです。これは


記念日11月1日〜10日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 11月1日 日本Glycemic Index研究会がグリセミックインデックス(GI)の血糖値が上昇しにくい低GI値の普及のために、体にいい(11)の語呂合わせと、IndexのIを1に見立てて「低GIの日」と制定。日本医師会の設立日の1947年11月1日と、いい(11)医(1)療の語呂合わせで「いい医療の日」と制定。かんぽ生命保険が1928年11月1


これって聞き間違い? 6「設立費用を出した人の権利」

これまで特定非営利活動法人(NPO法人)から始まって、新たな法人制度が設けられるたびに一般社団法人、一般財団法人の設立、公益社団法人、公益財団法人への移行を支援してきました。自分でも代表や役員となって、複数の公益活動をするための団体を作ってきました。 こういった法人は、設立にかかる費用は、とりあえず出せる人に出してもらって、会費や活動収益から返して終わりということにしてきました。してきたとい


健康スポーツ18 ツイン・ウォーク

2本のポールを使って歩くノルディックスタイルのウォーキングについては以前に(健康スポーツ5)紹介しました。 ツイン(twin)は対(つい)を意味する言葉です。ツイン(twin)・ウォーク(walk)は「2人で歩く」「2本のポールを使って歩く」との意味も含めたネーミングではあるのですが、歩く(walk)ことには一般にイメージされる効果に加えて、別の効果もあることを示しています。 その複数


健康スポーツ17 インターバルウォーキング

ウォーキングはスポーツかどうかという議論は前から、そして今でも続いています。競わないスポーツである市民スポーツの国際市民スポーツ連盟に日本も所属していて、日本市民スポーツ連盟の活動の中心はウォーキングです。 日本市民スポーツ連盟と連携しているのは日本ウオーキング協会です。ウォーキングは一般名称で、ウオーキングは日本ウオーキング協会の固有名詞です。 何を競うかというと、それは時間です。一


健康リテラシー9 食事と運動の組み合わせ

食事と運動という健康づくりの基本は、別々に語られることもあるものの、両方を組み合わせることによって、その効果を高めることができます。その説明にも複数の根拠が示されていますが、私たちが研究するメディカルダイエットではエネルギー代謝を高めることを目的として食事と運動を組み合わせた実践をすすめています。 食事と運動の組み合わせというと、私たちのNPO法人(特定非営利活動法人)が日本メディカルダイエ


エネルギー代謝97 エネルギーチャージの限界

1日に必要な摂取エネルギー量は、性別、身長、体重、活動量などによって異なりますが、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年)に計算法が示されています。これを参考に、多すぎず、少なすぎないエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を摂れば健康が維持されるというのは基本的な考えです。 エネルギー源が不足していてはエネルギーも多く作り出せないということになるのですが、それだけで可能なのかという


噛む噛むeverybody40 よく噛んでエネルギー代謝促進

早食いは太る、健康に悪影響を与えると言われますが、このことについての研究も、さまざまな機関で行われてきました。食べるのが早く、飲み込むまでの咀嚼する回数が少ないほど、体重、BMI(体格指数)が増加することは知られたことであり、早食いが食べ過ぎに関係すること、食事誘発性体熱産生量を減らすことが理由として説明されています。 しかし、固体について飲み込むときの食べ物の大きさと食事誘発性体熱産生量に