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サプリ概論198 グルコサミンは膝の痛みを解消するのか

グルコサミンが日本で初めて紹介されたときには、すり減った膝軟骨と同じような軟骨成分なので、痛みを改善することが期待されました。グルコサミンと一緒に摂ることで効果があるとされたコンドロイチンは潤滑成分として期待されました。 機能性表示食品制度が始まったときに、痛みがなくなるというのは治療の範囲の表現であるので、軟骨の刺激を弱めるくらいの表現になるのではないか、という期待がありました。しかし、実際に


Medical Diet119 100kcalの増減のための食事量

1日の食事による摂取エネルギー量がわかったところで(Medical Diet118で紹介)、体重を落としたい人に対しては、次のようなアドバイスをします。 減らすべき体脂肪1kgは7200kcalに相当するので、これを1か月で減らすためには240kcalを減らすこととなります。どれくらいの量なのかというと、主食では200kcalではご飯が茶碗1杯、パンなら5枚切り1枚、麺類なら3分の2玉となります


あくまでも噂話56「フォッサマグナと構造線」

新潟県糸魚川市に父親の転勤の関係で転校したときの昔話ですが、糸魚川は「糸魚川静岡構造線」の端で、長野県の諏訪湖を通って静岡県の安倍川まで続いている東日本と西日本を分断する構造線となっています。構造線のことは子どもでも知っていることでしたが、フォッサマグナと構造線を混同している人は大人でも多く、地理の教師以外では教師も間違いを口にすることがありました。 フォッサマグナは糸魚川静岡構造線を西端とした


エネルギー代謝13 バウンド運動の有効性

筋肉の強化は、目的によって主に刺激する筋肉が異なっていますが、バランスボールとしての体幹トレーニングでは白い色をした白筋を主に刺激しています。白筋は筋瞬発力、筋持久力を担っていて、ブドウ糖をエネルギー源としています。有酸素運動のためのバウンドボールとしての使い方では赤い色をした赤筋を主に刺激しています。赤筋は筋代謝力を担っていて、脂肪酸をエネルギー源としています。 全身の筋肉のうち約70%は下半


脳の健康寿命92 糖尿病の合併症2

糖尿病は認知症のリスクを高めますが、それは細くてもろい細小血管の老化と関係していて、これが合併症を起こす原因となっています。合併症としては、腎症、網膜症、神経障害があげられ、これが三大合併症と呼ばれています。前回の腎症に続いて、網膜症と神経障害について説明します。また、動脈硬化の進行についても触れています。 ◎網膜症 糖尿病性網膜症では亡くなることは少ないものの、1年間に新たに約3000人が視


発達栄養45 消化の仕組みと役割1

飲食したものを分解して吸収される形にする消化は胃で行われ、腸で吸収されるのが一般的な印象ですが、消化は腸でも行われています。小腸では小腸液のほか、膵臓からの膵液、肝臓からの胆汁と混じり合い、小腸でも消化は続いています。消化された粥状液から栄養素が吸収され、残りが大腸に運ばれていきます。 胃で分泌されるのは糖質とたんぱく質の消化液だけで、完全に消化されるまでに糖質(主食:ご飯、パン、麺類など)は約


サプリ概論197 機能性表示食品には予防効果はあるのか

健康食品は「疾病の診断、治療、予防」を表示して販売することはできません。これらを示して販売できるのは医薬品だけです。医薬品医療機器法(医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)には、医薬品の定義として、「疾病の診断、治療、予防を目的として使われるもの」と書かれています。診断や治療だけでなく、予防も医薬品だけに許された表現であって、疾病(病名)をあげて予防と書いたり、予防を話して伝える


Medical Diet118 1日の摂取エネルギーを計算

健康的なダイエットのために、どれくらいの運動をすればよいのか、どれくらいの食事を摂ればよいのかということは、メディカルダイエット講習の受講者にとっても大きな関心事です。これは自分のダイエットだけでなく、ダイエット指導をする人への情報としても重要なテーマとなります。 1日に必要なエネルギー量は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。身体活動などに適した摂取エネルギ


あくまでも噂話55「今の付き合いを大切にする」

発達障害や学習障害がある子どもの支援に携わっていると、コミュニケーション能力が低い子どもたちの悩みに直面することがあります。家庭に居場所がない、学校でも友達がいない、そのために第三の居場所を求めているけれど、なかなか見つからないという悩みを多く見聞きします。 友達は、志や行動を一緒にして、いつも親しく交わっている人たちと一般には定義されています。友達づくりという言葉があって、わざわざ作ろうとしな


エネルギー代謝12 代謝を高めるバウンド運動

エネルギー代謝促進の運動は有酸素運動が中心であることから、さまざまな運動法(ウォーキング、ジョギング、ランニング、スイミング、サイクリング、フィットネスなど)があげられますが、それらの準備運動にも使われるバウンドボールを用いた有酸素運動を採用しています。 バウンドボールは、一般にはバランスボールと呼ばれているものです。 日本に初めて持ち込まれたときにはBボールと呼ばれて、バウンド(Bound)