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理想実現のための代謝促進10 L‐カルニチンに着目する理由

エネルギー代謝を高めるための代謝促進成分はL‐カルニチン、コエンザイムQ10、α‐リポ酸が知られています。3種類の成分ともに以前は医薬品の成分でしたが、今では食品の成分としても用いることが許可されています。どれも食品由来の成分です。 エネルギー代謝に欠かせない代謝促進成分は、それぞれ役割が違っていて、L‐カルニチンは脂肪(脂肪酸)の代謝、α‐リポ酸は糖質(ブドウ糖)の代謝に関与しています。コ


あくまでも噂話109「関西の“たぬき”は“きつねそば”」

きつねは油揚げを指すことから、きつねの後に“そば”か“うどん”をつけて注文するというのは関東の常識です。単に「きつね」と注文したら、そばか、うどんか聞かれます。ところが、関西では“きつね”だけで通じます。「きつね」と注文したら、きつねうどんが出てきます。では、関西で“きつねそば”を食べたかったら、どうするかというと、「たぬき」と注文しなければなりません。 ここまでの書き方も、これから先の書き


DNA Answer48 食の拒否反応の理解

発達障害がある子どもは、定型発達(発達障害ではない)の子どもに比べると偏食が起こりやすい傾向があります。偏食といっても好き嫌いのレベルや食べられないということではない状態から、まるで食物アレルギーかと思われるほどの拒否反応を示す状態もあります。 発達障害の特徴とされる“極度の偏食”は後者の例で、五感の防衛反応であることが多く見受けられます。これは味覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚の五感が過敏に反応


「こんがらかる」と「こんがらがる」の使い分け

「ぎごちない」と「ぎこちない」は、どちらが正しいのかということを、「NHK用字用語辞典」と「NHKことばのハンドブック」を引き合いに出して、前回は比べてみましたが、それに続いて提示するのは「こんがらかる」と「こんがらがる」の使い分けです。 古い世代(昭和30年生まれ)の私としては、「こんがらかる」が正しい使い方という認識ですが、若い世代となると「こんがらがる」が正しくて、私などは古くて、間違


代謝と高LDLコレステロール血症4 コレステロール改善の食事のポイント1

1)LDLコレステロール値が高い場合 ◎適正なエネルギーの摂取 食べすぎや肥満は、肝臓でのコレステロールの合成を促進します。太っている人は食事量を減らすことで、体重を減らし、肥満が解消されると血液中のLDLコレステロール値は低下します。1日に必要なエネルギー量は、性別、年齢、活動量などによっても異なりますが、肥満の人の場合には標準体重1kg当たり25~30kcal、肥満でない人は標準体重1kg


母子の栄養17 神経伝達物質セロトニン

子どもの脳の成長には神経伝達物質のセロトニンが重要です。セロトニンは一つの神経細胞から次の神経細胞に情報を伝えていくための物質で、自律神経の副交感神経の働きを高めて、精神的な安定性を得るためだけでなく、栄養面では消化、吸収、排泄を調整する重要な役割をしています。 セロトニンが不足すると、神経伝達物質のドーパミンとアドレナリンの働きが強まります。ドーパミンとアドレナリンは交感神経の働きを強める


健康食品 敵か味方か28 不足を知って何を摂るかを考える

サプリメント(supplement)は、もともと補助、補充、補完といった不足するものを補うという意味があります。一般にサプリメントと呼ばれているのは、ダイエタリーサプリメントで、これは食事で不足するものを補うものを指しています。 ダイエタリー(dietary)は食事や飲食物を意味する言葉で、一般にイメージされるダイエットのための食品という意味ではありません。ダイエット(diet)は食事、食生


理想実現のための代謝促進9 代謝を高めて代謝促進物質を増やす

L‐カルニチンは脂肪酸のエネルギー代謝を促進させる成分として知られるようになり、ダイエットのための素材と認識されるようになりましたが、脂肪酸を減らすための成分ではありません。 細胞の中で起こったエネルギー代謝の結果として、エネルギー源の脂肪酸が減っていくだけで、重要なことは脂肪酸がエネルギーを作り出す材料となっていて、脂肪酸が使われるほど多くのエネルギーが細胞の中で発生するということです。


発達支援推進48 発達障害の複合への理解

発達障害児が子どもの10%にもなっていて、それが生涯にわたって継続するということが明らかにされているのに、子どもを直接的に支える保護者だけでなく、親戚縁者にも地域の人たちにも発達障害児の困難さが充分に理解されていないことがあります。 発達障害児の支援活動をしていると、兄弟姉妹のうち保護者が相談や支援を受けに訪れたときに、相談対象の子どもだけでなく、その弟や妹も対象者でないかと感じることが多々


エネルギー代謝67 L‐カルニチンの減少による低下

脂肪が効率よくエネルギー化されるためには、細胞の中でエネルギー産生を行っているミトコンドリアに脂肪酸を多く通過させる必要があります。脂肪酸のエネルギー量は1gあたり約9kcalと、ブドウ糖の約4kcalの2倍以上のエネルギー量があります。多くのエネルギーを細胞の中で作り出すためには、脂肪酸を多く取り込むのがよいわけですが、脂肪酸がミトコンドリアに取り込まれるためには条件があります。 その条件