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エネルギー代謝15 バウンド運動の方法と目標

バウンドボールに座って、バランスが取れるようになったら、背筋を伸ばし、腹筋に力を入れ、足(脚部)の力を使って上下に弾ませるようにします。バウンドによって身体が前後左右に大きく揺らさないようにして、できるだけ頭が上に吊り上げられるイメージで動かします。 上下動が大きくなるほど運動量も大きくなり、体内に取り込まれる酸素が多くなります。上下動を始めて5分ほどで呼吸数が多くなります。平常時の呼吸数は1分


脳の健康寿命94 糖尿病と高血圧の関係

糖尿病の合併症は血管が傷むことによって起こりやすいだけに、血管にダメージを与える他の要因が加わることによって、合併症が起こりやすくなることが指摘されています。 最も合併症に影響を与えているのは血圧の上昇です。糖尿病によって血管の弾力性が低下してくると、血流を確保するために心臓の圧力が高まり、高血圧になりやすくなります。このことが動脈硬化の危険性を高めています。 国民健康・栄養調査(2010年)


発達栄養47 消化酵素と代謝酵素の関係1

酵素は細胞の中で生化学反応を起こす成分で、酵素が正常に働くことで細胞の働きを活性させ、消化・吸収・循環・代謝・排泄などの機能を正常に保つことができます。体内の酵素はタンパク質であり、肝臓でアミノ酸から合成されていますが、合成量は若いうちは多いものの、40歳を過ぎたころから減少していく傾向があります。 酵素は、動物の細胞にも植物の細胞にも含まれていますが、それらの食品を食べれば、それが体内の酵素と


サプリ概論199 どんな人ならダイエット効果があるのか

ダイエットは太っている人がやせるものというイメージがあるかもしれませんが、実際には“やせたほうがよい人がやせたがらない”、“太っていない人がやせたがる”ということがあります。特にダイエットに強い関心をもって、サプリメントを使ってダイエット効果を高めようとするのは、標準的な体型よりもやせている人のほうです。 一般の健康食品として販売されているダイエットサプリメントは、有効性が認められているものであ


Medical Diet120 100kcalの増減のための運動量

1日の食事による摂取エネルギー量がわかったところで(Medical Diet118で紹介)、体脂肪を落としたい人に対しては、次のような運動のアドバイスをします。 運動による消費エネルギー量は性別、年齢によって同じ運動をしても結果が違ってきますが、さらに筋肉量や代謝量によっても結果が大きく違ってきます。中でも代謝促進成分のL‐カルニチンの体内保持量は個人差が大きく、L‐カルニチンが少ない人の場合に


記念日7月19日〜25日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 7月19日 クラシエフーズが知(7)育(19)の語呂合わせで「知育菓子の日」と制定。山梨県果樹園芸会が1月1日から200日目(百が2つ)であることから「やまなし桃の日」と制定。JAあいち経済連が、いちじくが出回る7〜10月と、いち(1)じく(9)の語呂合わせで「愛知のいちじくの日」と制定。毎月19日は「食育の日」(食育推進会議)、「いいきゅうりの日」(


あくまでも噂話57「発達障害の理解が進まなければ少子化は止まらない」

内閣府が20代の独身者の約4割がデート経験がなくて、20代男性の約7割、女性の約5割が恋人や配偶者がいないという調査結果を発表しました。これは男女共同参画白書によるものですが、これでは少子高齢化がさらに拍車がかかるのは当然のことです。 人口ピラミッドという言葉があって、この言葉が生まれたときには子どもの数が多くて、年齢が進むほど死亡者が増えることで、その数はピラミッドの形に似ているということで名


エネルギー代謝14 3種類の筋肉強化法

バウンドボール(バランスボールのバウンド活用)による運動は、複数の筋肉を同時に刺激して強化する効果が期待されています。筋肉は白筋と赤筋に大きく分けられますが、それ以外にピンク筋(桃筋)と呼ばれる特別な筋肉も存在しています。 白筋は無酸素運動で使われる筋肉で、赤筋は有酸素運動で使われる筋肉です。筋肉の性質に合った刺激を与えることで、それぞれの筋肉を強化していくことができます。筋肉の数は誕生したとき


脳の健康寿命93 糖尿病の合併症3

糖尿病は認知症のリスクを高めますが、それには免疫の低下も影響を与えています。 免疫は、免疫細胞の白血球とリンパ球によって行われていて、身体を構成する成分と異なるものや有害なものを外敵とした攻撃して排除する仕組みです。糖尿病によって免疫が低下するのは血流の低下が一つの原因です。 高血糖状態では赤血球の色素であるヘモグロビンとブドウ糖が多く結びついていきますが、このときに活性酸素が多く発生すること


発達栄養46 消化の仕組みと役割2

胃の胃底線からは脂肪の分解酵素の膵リパーゼが分泌されますが、膵リパーゼが働くためには脂肪の乳化が必要で、そのためには十二指腸から分泌される胆汁が必要になります。つまり、脂肪は十二指腸で分解されることになります。そのこともあって、脂肪が分解されるまでには約6時間もかかっています。糖質の多い食事では短時間で空腹を感じやすく、脂肪が含まれた食事をすると空腹を感じにくく、腹持ちがよい状態になるのは、こうい