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健康食品の法規制9 身体の機能への影響は禁止事項
医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の第2条の定義では、医薬品とは何かということが示されています。医薬品でないものは、医薬品と同様の表示をすることが禁止されています。 前回に続いて、定義の3番目を見ていくと、「人又は動物の身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされている物であって、機械器具等でないもの」と書かれています。 人間に使うも
健康あない人39 健康のために“足るを知る”
「無理なく無駄なく」は私たちの健康づくりの活動のモットーとして掲げていることです。“健康”という言葉では、それほど無理をして活動する必要はないという人もいるのですが、私たちが研究している“メディカルダイエット”では無理をしてもやせたい、やせるためには無理をしなければならないと考える人と巡り合うことも多くなっています。 メディカルダイエットは、一般に思われているようなダイエットとは違って、ただ
健康食品 敵か味方か8 日米の消費者保護の考えの違い
日本の健康食品は、法規制から、どんな人が、どの成分を、どれだけ摂ればよいか、いつ摂ればよいかを表示することはできません。この知りたいことを知ることができるのは医薬品だけで、消費者保護の一環とされています。 これに対してアメリカで健康食品に該当するのはダイエタリー・サプリメント(Dietary Supplement)は、どのような人が使うものなのかが明らかにされています。アメリカにはDSHEA
DNA Answer32 妊娠前の栄養状態の影響
食品は同じ種類なら同じだけの栄養素が含まれているわけではありません。そのため、同じ量を食べれば、同じだけ栄養摂取ができるとは言えないのです。同じ種類の野菜であっても、種や苗が違えば、生育環境が違えば、そして季節が違えば、同じ内容とはならないのです。 また、発達障害では神経伝達を進めるために多くのエネルギーが必要ですが、同じ種類のエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を摂取して、それをエネルギ
あくまでも噂話102「鮭とサーモンは違うもの」
鮭の英語名はサーモン(Salmon)です。だから、サーモンと書かれていたら、これは英語の呼び方であって同じものと考えられていた時期があります。これは日米の違いというようなことではなくて、日本の市場では鮭とサーモンは別のものとなっています。 鮭は加熱して食べるものとされています。天然物には寄生虫のアニサキスがいるからです。アニサキスは鮭のエサのオキアミに寄生して、これを食べることで鮭に寄生しま
健康食品の法規制8 疾病の予防効果は表示できない
健康食品の規制は、医薬品医療機器法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)に従ったものです。これは2014年の法律改正によって名称変更になったもので、以前は薬事法でした(略称ではなくて正式名称)。3文字から急に増えたことから、薬機法もしくは医薬品医療機器法と略称が使われています。 具体的な禁止事項については、医薬品医療機器法に基づく「無承認無許可医薬品監視指導マニュ
母子の栄養10 食生活指針「バランスのよい食生活」
「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」では、「母乳育児もバランスのよい食生活のなかで」と示されています。 授乳中には、エネルギー源、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB₁、ビタミンB₂、ナイアシン、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂、葉酸、ビタミンC、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、モリブデンを妊娠前より多く摂取することが推奨されています。付加量を充分に摂取できるように、バランスよく、しっかり
ツイン・ウォーク39 上り坂と下り坂の歩き方
ポールを用いたノルディックスタイルのウォーキングは、上半身も使ってポールを通じて地面に力を伝えながら歩くことから歩行能力を高めると同時に、平坦でない道でも速度を速めたまま歩くことができます。 上り坂では、自分の体重を上方向へと上げていかなければならないことから、通常では歩行速度が遅くなります。ポールを使えば坂道で遅くなる分を補って、勢いよく上っていくことができるようになります。 ノルデ
健康・火の用心50 世間の注目の的は脚光を集める?
健康づくりには他人の評価も金銭的なメリットも関係ないという考えがある一方で、継続にはモチベーションが重要ということで、そのための手段として周囲に注目され、褒め称えられることは健康づくりを達成させるためには必要なことだと考えられています。 この注目されて評価を受けることを表す言葉として「脚光を浴びる」と「脚光を集める」という2つが使われることがあります。本来の使われ方は「脚光を浴びる」で、「脚
発達支援推進36 発達障害がある保護者の経験
発達障害児の支援に、発達障害児と多くの時間を過ごしてきた保護者の経験は非常に役立つもので、子どもを育て上げた保護者が、今まさに奮闘している保護者のアドバイザー役としてはもってこいの存在といえます。 そのように考えられる一方で、発達障害児が抱えている本当の気持ちは発達障害を経験したことがないと充分に理解ができないという考えもあります。発達障害児は、自分の状態を把握しきれていないところがあり、そ