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健康デザイン14 健康スポーツ推進による健康デザイン
スポーツをして身体を動かすことで健康になるのだから、わざわざ“健康スポーツ”という言葉を使う必要はないということを言われることがあります。その“健康スポーツ”を法人名としているのは公益財団法人日本健康スポーツ連盟で、私(小林正人)は東京にいたときに同連盟の理事を務めていました。 日本語では(公式の登録名称は)“健康スポーツ”ですが、英語表記は「health & sports」です。健康スポー
“ツー”といえば“スリー”
「つうと言えば」と聞かれたら「かあ」と答える人が多いかと思いますが、これは「つうと言えば、かあと答える」が普通に使われていて、親しい関係は“つうかあの仲”と呼ばれているからです。 “つうかあの仲”は人間関係の意思疎通がうまくいっている状態を表すときに使われています。「つう」は「つ」、「かあ」は「か」が元の形で、ともに一文の終わりに使われる終助詞です。 言葉としては知っていても、その意味
サプリ概論268 臨床栄養とサプリメント
サプリメント(supplement)は通常の食生活では不足する栄養素を補うために使われるもので、食生活が完璧でないとしてもサプリメントを摂れば完璧に近づけることも可能です。食事をする人にとってはサプリメントはありがたい存在ではあるのですが、栄養指導をする栄養士、管理栄養士にとっては、あまりすすめたくないものにもなります。 食事内容を完全に把握して、完璧な栄養摂取ができるように指導する臨床栄養
Age free岡山30 プレフレイル予防に必要な栄養素
フレイルとプレフレイルが地域的に急増する懸念が抱かれる中、日本生活習慣病予防協会が、医師330名に対してアンケートを実施しています。 働き世代のプレフレイル予防のために、どのような栄養素を摂取することで予防できると思うかとの質問に対して、以下のような回答(複数回答)が得られています。(予防がとても重要だと思う、重要だと思うと回答した282名への質問) 最も多かったのは「たんぱく質」(7
健康スポーツ1 スポーツは勝つことが目的なのか
スポーツというと勝ち負けを競うものというイメージがあります。勝ち負けがつく競技スポーツは勝たなければ意味がない、勝つために苦しい練習をこなすのは当たり前、優勝こそがスポーツの最大の喜びということはスポーツに参加する者に常に言われ続けてきました。 しかし、その意識を変える一つのきっかけとなったのはクーベルタン男爵が語ったオリンピック精神を表す「勝つことでなく、参加することに意義がある」という有
Medical Diet189 ダイエットは何の学問?
ダイエットは、さまざまな分野に関わることから、その研究も多方面から行われています。ダイエット(Diet)の元々の意味から考えると栄養学、運動科学の分野となります。 ダイエットを食事療法と訳せば栄養学、運動療法と訳せば運動科学と考えられます。“療法”というところに着目すると、医学、生理学、心理学も加わってきます。 科学的なダイエットということでは、神経科学や薬学も加わってきて、要は一つの分野
2023/7/26 信じる者でないと儲からない
あるときの倫理法人会のモーニングセミナーの講話で「儲けるではなく儲かる」という話があったときに、発想の転換の機会を得た気持ちになりました。 「儲」を分解すると人を表す「亻」(人偏:にんべん)と「諸」になるという考えの他に、「信」と「者」になるという考え方もあります。ここで取り上げるテーマは後者のほうで、二つの文字をつなげると信者となります。 「信者を作れば儲かる」とは宗教だけでなく、講
噛む噛むeverybody18 3歳児のう蝕に関するリスク因子
厚生労働省の「健康日本21」では、歯・口腔の健康について目標を定めて健康づくりを推進しています。その現状と目標から歯の喪失の防止について3歳児のう蝕に関するリスク因子を紹介します。 1)間食としての甘味食品・飲料の摂取回数 甘味食品・飲料の摂取頻度がう蝕の発病に強く関わっていることは、国内の多くの疫学調査や長期間の介入研究によって立証されています。 特に砂糖については、口腔内細菌によ
身体年齢39 筋肉強化のためのビタミン
身体年齢を若く保つためには筋肉量を増やすことと、筋肉のバランス能力を高めることが重要になります。筋肉はエネルギー代謝がよくて、細胞の中にはエネルギー産生器官のミトコンドリアが多く存在しています。筋肉が多くなるということは、筋肉で作り出されるエネルギー量も多くなり、そのエネルギーを使って細胞の働きが高まり、これによって筋肉を増やすという好循環になっていきます。 筋肉細胞の中のミトコンドリアはエ
発達障害支援21 リハビリテーションと“ハビリテーション”
発達障害支援の原稿の中に「ハビリテーション」と書いて提出したところ、発行された文書を見て驚かされました。なんと「リハビリテーション」となっていました。校正の段階で、どなたかに修正された結果です。 リハビリテーション(rehabilitation)とハビリテーション(habilitation)の違いですが、先に一般に知られているリハビリテーションのほうから説明すると、「元の状態に回復させる治療