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健康・火の用心44 健康づくりでは避けたい「ぞっとしない話」
「ぞっとする」というと、恐ろしさで身の毛がよだつ、恐怖心から身体が震え上がる、寒さで身体が震え上がるという意味があります。「ぞっとする」の否定形は「ぞっとしない」ということになるので、「恐ろしくない」という意味で使われることがあります。 “使われることがある”という表現をしたのは、間違いであるということを暗に示しているのですが、「ぞっとしない話」というのは、怪談話をされても怖くないということ
発達栄養講習44 菓子売り場で見かける“しつけ”
子どもはお菓子が大好きです。単に嗜好品としてだけではなくて、エネルギー源の摂取のためでもあり、脳の機能の保持などにも必要であることから、お菓子を食べたがるのは本能的な部分もあります。それは認めるので、菓子売り場で食べたいものを強請(ねだ)る、買ってくれないと愚図(ぐず)るということまでは許容範囲と考えています。 しかし、早くお菓子を食べたいと、まだ会計を済ましていないのに袋を破ったり、破って
健康あない人36 「クスリはリスク」の意味するところ
「クスリはリスク」というのは、“クスリ”を逆に読むと“リスク”となることから、医薬品に頼らない予防医学を提唱する専門家が使い始めたものでした。それは医薬品を使っている医師からも聞かれるようになりました。 患者に適した医薬品を的確に選択して、患者の状態や生活状況、他の健康づくりの行動に合わせて種類や分量を変えている医師にしてみれば、マニュアルどおりに処方するだけの医師は揶揄したいような対象かも
代謝と糖尿病15 糖尿病の合併症その2
糖尿病の三大合併症の一つの神経障害は知覚神経だけでなく、自律神経にも起こり、体温の調整の乱れやホルモン分泌に悪影響が出ることにもなります。三大合併症以外の多くの合併症の中で、特に注目されているのは動脈硬化と免疫低下です。 ◎動脈硬化 高血糖状態が長く続くと、大きな血管が傷む動脈硬化へと進み、心臓疾患や脳血管疾患の障害の危険性も高まります。糖尿病患者は一般の人に比べて2倍以上も動脈硬化になり
あくまでも噂話99「肩書きの上下がわからない弱点の克服」
就職をしないまま高齢者の年齢に突入した自分にとっては、肩書きを示されても偉いのかどうかわからない、どちらが偉いかわからないということは今の今まで続いていました。そんなことをコラムに書いたところ、企業や団体などに所属する方々から、いろいろな情報が届きました。 それをまとめてみると、以下のようになるようです。もちろん、原則とは異なる組織があるのは承知しています。偉い順から下に向かって→で示してみ
ツイン・ウォーク34 バランスのとれた歩き方
歩くときに次に意識するのは、2本の足と2本の腕の左右交互・前後動のバランスです。バランスを取るために上半身では肘と肩関節が回旋し、これに連動して下半身では足関節、膝関節と腰部とが体重を支えながら逆方向に回旋してスムーズに動いています。 上半身と下半身を連携させているのは腰部であり、腰部の動きが全身のバランスの中心となっています。足を踏み出すときには、先に肘がリードしてリズムを取り、片足が踏み
発達支援推進31 質問がないのはよいことなのか
“三度目の正直”という言葉があります。一度や二度では当てにならないけれど三度目は確実という意味ですが、2回アタックしても期待するような反応がないと、そこで諦めてしまって3回目のアタックをしないということになります。 発達障害の支援に限ったことではないのですが、子どもが頑張っても成果が出ない失敗体験をすると、それが2回重なっただけで、もう3回目を諦めてしまうことが多くなっています。頑張れば達成
DNA Answer25 栄養改善による社会課題解決
栄養不足は貧困問題で語られることが多いのですが、発達障害児の支援という大きな課題を解決するためには大いに語られなければならないことです。 栄養不足は、まずはエネルギー源の不足が課題で、必要なエネルギー量を確保するように食べられるようにすることが大切です。ただエネルギー量を確保するだけであったら、エネルギー量が高い脂肪を多く摂ればよいわけで、脂肪のエネルギー量は1gあたり約9kcalと、糖質と
supplement NAVI 16 食生活チェックの活用
サプリメントを使う前に、自分の食事の内容を確認して、何が不足しているのかを知ることが大切です。そのために日本メディカルダイエット支援機構では「食生活チェック表」という調査票を用いています。 栄養バランスを確認する方法としては、これは国民健康・栄養調査でも採用されている方法なのですが、1週間分のメニュー(献立記録)を出してもらい、栄養素の種類と量を確認することが一般に行われています。 提
母子の栄養7 食生活指針「たんぱく質」
「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」では、「主菜を組み合わせてたんぱく質を充分に」と示されています。 たんぱく質は、身体を構成するために必要不可欠な栄養素です。主菜は、魚や肉、卵、大豆製品などを使った食事の中心となるおかずの料理で、たんぱく質や脂質を多く含んでいます。 魚介類や肉類由来のたんぱく質摂取量は、全体のたんぱく質摂取量のうち、それぞれ2割程度にあたります。同様に、穀