発達栄養117 おいしいフルーツから考える睡眠の重要性

フルーツが育つ条件は日照時間の長さだとされていますが、おいしいフルーツになるための気象条件があります。それは昼が暖かく、夜から早朝は寒いという温度差です。フルーツに限らず植物は可視光線を浴びて光合成が行われています。

光合成は光エネルギーを化学エネルギーに変換して、有機物を作り出す反応を指しています。光合成によって作り出されたエネルギーは、日光が当たっているときには増えていくものの、日が沈んでからは植物の内部に蓄積された化学エネルギーが成長のために使われています。

日が当たらないときに気温が高いとエネルギーが余計に使われることになり、成長が進みにくくなります。その時間帯に気温が低いと、余計に使われるエネルギーが少なくなり、その分のエネルギーがフルーツをおいしくするために使われていきます。

人間のエネルギー源は食品に含まれる糖質、脂質、たんぱく質だけで、これをエネルギー代謝によって全身の細胞内で使われるエネルギーを発生させています。これは異化といいます。作られたエネルギーを使って細胞内で必要な成分を作り出すのは同化といいます。

寝ている間に余計なエネルギーを使わないようにすることで同化が進んでいきます。これが成長や正常な身体活動の基本となります。ところが、発達障害があると身体を休め、睡眠をする時間帯に自律神経の副交感神経の働きが抑えられ、身体が充分に休まることができずに余計なエネルギーが使われることになります。

発達障害によって起こりやすくなる状態を抑え、改善に導いていくためには日が当たっていない時間帯に副交感神経の働きを盛んにして、熟睡できるようにする方策が必要になります。そのための方法を考え、必要とする人に伝えていくことも発達栄養の役割です。