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DNA Answer19 食べるべき「かきくけこ やまにさち」
食卓に並べて食べるべきものとして「まごわやさしい」という標語が以前から示されてきました。ま(豆)ご(ごま)わ(わかめ=海藻)や(野菜)さ(魚)し(しいたけ=きのこ)い(芋)の頭文字を並べたもので、和食を食べることで摂ることができます。 これは子どもが食べるべき食材ですが、「オカアサンハヤスメ」という子どもが食べる機会が多いものを減らして、代わりに食卓に並べたいものとして「まごわやさしい」が登
Medical Diet161 中性脂肪値と腸内環境の関係
中性脂肪は、脂肪酸3個が結ばれた形になっていて、体内の脂肪酸が増えるほど蓄積型の脂肪である中性脂肪が増えていきます。血液中の中性脂肪の量は中性脂肪値を測定することで確認することができます。 肉や魚、牛乳、卵などの食品に含まれる脂肪は中性脂肪で、これらの食品を多くは摂っていないのに中性脂肪値が上昇するのは普通に起こることです。それは一つには、脂肪細胞(内臓脂肪、皮下脂肪)に蓄積されている中性脂
ツイン・ウォーク31 免疫対策の歩き方
免疫は病気に打ち勝つ力と一般には表現されていますが、正確には「敵と味方を区別して、敵だけを攻撃すること」を指しています。免疫を司っているのは免疫細胞です。 身体を外敵から守る免疫細胞は、酸素を多く取り込むことで活性化します。免疫細胞も全身の細胞の一部であり、その中にはエネルギー産生を行うミトコンドリアがあります。ミトコンドリアは酸素を使ってエネルギーを作り出しています。全身の細胞で作り出され
発達支援推進28 社会的障壁を車椅子から考える
「発達障害がある人を、発達障害者(18歳未満は発達障害児)にしているのは、社会的障壁があるからで、社会的障壁がなければ発達障害者にならない」というのは発達障害児支援法の定義を解説したもので、機会があるたびに説明してきています。 発達障害の社会的障壁は、理解の不足による差別や制度上の問題、日常的な生活における困難さ、学習や就職などでの困難さなどがありますが、なかなか理解してもらえないことから、
supplement NAVI 10 資格認定講習への関わり
厚生労働省による「保健機能食品等に係るアドバイザリースタッフの養成に関する基本的な考え方について」の通知を受けて、複数の団体が養成に名乗りをあげました。日本臨床栄養協会がサプリメントアドバイザー制度を立ち上げることとなり、副会長の山本辰芳先生が制度立ち上げを担当して、そのサプリメント・健康食品の教育内容の担当として山本先生の研究所の主任研究員として小林正人が参加しました。 国立健康・栄養研究
健康あない人34 自律神経は勝手に調整されるのか
“桃太郎の桃”という言葉があります。桃太郎が生まれた、というか入っていた桃は一般に出回っているものではなくて、昔の桃だったという話はテレビ番組でも取り上げられる当たり前になりつつあるネタです。絵本に出てくる桃は先が尖っている品種で、今の軟らかくて、甘い桃に比べると別物です。 その話題を目にするために思うのは、意味がないことではないか、ということで、意味のない議論をすることは“桃太郎の桃”とい
代謝と糖尿病8 糖尿病の種類
糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病に大きく分けられます。1型糖尿病は、膵臓でインスリンを合成するランゲルハンス島のβ細胞が破壊され、インスリンの分泌が大きく減るタイプで、インスリンを外から与える治療が不可欠となっています。破壊の原因としては、遺伝のほかにウイルス感染や、本来は自分の身体を守るための免疫細胞のリンパ球が誤って膵臓を攻撃する自己免疫が考えられています。 1型糖尿病は子供の糖尿病に多
記念日2月1日〜10日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 2月1日 一般社団法人スマートウェルネスコミュニティ協議会、日本老年学会、日本老年医学会、日本サルコペニア・フレイル学会の4団体が2月1日を201としてフ(2)レ(0)イ(1)ルの語呂合わせで「フレイルの日」と制定。トーラク(兵庫県神戸市)が神戸プリンが初めて販売された1993年2月1日にちなんで「神戸プリンの日」と制定。明治がプロビオヨーグルトL
DNA Answer18 食物アレルギーへの対応
発達障害児は記憶がよいというのか、それとも強い印象があったことは忘れないと表現するべきなのか、食べ物でショックなことがあったときには、いつまでも覚えているという特徴があります。普通なら軽く受け流すようなことであっても、心に傷として残って、同じようなことがないように避けようとします。 食べ物であった場合には、味の問題ではなく、記憶が邪魔をして食べられなくなるというのは、よくあることです。自分が
あくまでも噂話97「“隣の席の人は親戚かもしれない”計算式」
健康や人生観などにまつわる講演のテーマの一つに、「自分が今あるのは親や祖父母、曾祖父母をはじめとした祖先のおかげ」という話があります。ずっと祖先を辿っていくと、「そのうちの1人でもいなかったら、出会わなかったら、自分は生まれていなかった」という事実に行き着きます。 講演の話題としては、それでよいのですが、研究者の立場では、「どれだけの人間が自分が存在するために必要だったのか」ということを考え