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脂肪代謝促進研究13 L‐カルニチンは重要なサプリメント

サプリメント・健康食品の素材というと、有名どころでも300種類、すべて(であろう)までピックアップすると1000種類は超えます。1000種類超というのは、「ナチュラルメディシン・データベース」の日本対応版に掲載されている素材の数です。その中でナプリメント中のサプリメントと言われているのはL‐カルニチンです。 サプリメントは(supplement)、「補助、補充、補完」といった意味があり、一般


健康情報共有17 食器洗浄機による除菌の条件

家庭用の食器洗浄機に台所用洗剤を使ってはいけないと解説書に書かれています。食器洗浄機用の洗剤には酵素、漂白剤、アルカリ剤が含まれています。アルカリ剤には洗浄効果と除菌効果が求められています。 これに対して業務用の食器洗浄機に使われる洗浄剤は強アルカリ性で、細菌、ウイルスを取り除くために使われています。病院や福祉施設に限らず、食事をする人の中には感染性の病原菌がある人もいて、すべての人が口元ま


発達栄養74 発達障害の食事に関係する特性

普通に食べることができると思われているものなのに、それを口にしないのは一般的には好き嫌いととらえられがちです。ところが、発達障害のために食べられないのは、好き嫌いというレベルの話ではなく、生理的に受けつけない、身体が拒絶をしているという状態になっています。 これを理解せずに無理に食べさせようとすると、これがきっかけになって将来的に食べられなくなったり、無理に食べさせようとする親のことが嫌いに


脂肪代謝促進研究12 代謝促進による活性酸素の抑制

三大代謝促進成分(L‐カルニチン、α‐リポ酸、コエンザイムQ10)は、どれも細胞のミトコンドリア内でATPの産生に関わっている物質で、ブドウ糖と脂肪酸はミトコンドリア内でATP産生に必要なアセチルCoAに変換されてからTCA回路に運ばれています。 L‐カルニチンは脂肪酸と結びついてミトコンドリアの膜を通過させてアセチルCoAに変換させています。 α‐リポ酸はブドウ糖をアセチルCoAに変


脂肪代謝促進研究11 代謝による活性酸素の発生

細胞の中でエネルギー産生を行う小器官のミトコンドリアは酸素を使ってATPを産生していることから、ミトコンドリア内でエネルギーが作り出されるときに活性酸素が発生します。その量は取り込まれた酸素のうち2〜3%にもなります。活性酸素はプラスとマイナスの電子のバランスが崩れた酸素のことで、細胞の電子を奪うことで細胞を破壊したり、細胞内の遺伝子(DNA)を傷つけたりしていきます。 ミトコンドリア内のD


講習NAVI19 抗酸化講習(活性酸素対策)と裏付け

活性酸素は一般には“細胞を酸化させるもの”と認識されることが多いようです。“細胞をサビさせる”という表現をされることもあります。活性酸素を消去させるものとしてポリフェノールが知られていますが、そのきっかけとなったのは板倉弘重医学博士の研究です。 板倉先生は以前は国立健康・栄養研究所の臨床栄養部長を務めていて、当時の私は臨床栄養の世界にいて、日本臨床栄養協会、日本臨床栄養学会の仕事もしていたこ


サプリ概論226 難消化デキストリンの摂取タイミング

健康食品は、機能性表示食品であっても特定保健用食品であっても、摂取タイミングを表示することはできません。食前、食中、食後といった摂取タイミングが許されているのは医薬品だけです。とはいっても、配合されている成分の特徴を考えれば、いつ摂るべきかが簡単にわかるものもあります。その一つが難消化デキストリンです。 難消化デキストリンは粘度が高く、中性脂肪やブドウ糖を吸着して、吸収されにくくすることで中


脂肪代謝促進研究10 L‐カルニチンの摂取タイミング

サプリメントの成分は摂取されるタイミングが決まっています。水溶性の成分は胃の中にある水分によって溶けるため、いつ摂っても吸収されます。それに対して脂溶性の成分は食事に含まれる脂肪分に溶けてから吸収されることから食事の前後に摂るのが原則となります。 代謝促進成分のL‐カルニチンとα‐リポ酸は水溶性で、コエンザイムQ10は脂溶性です。水溶性の成分であれば、いつ摂ってもよいとはいっても、α‐リポ酸


脂肪代謝促進研究9 L‐カルニチン製品の含有量の差

L‐カルニチンは肉類に多く含まれていますが、日本人の平均的な食生活から1日のL‐カルニチンの摂取量は80mgと推定されています。正常な代謝のためにはL‐カルニチンは1日に200mgは必要とされており、安全な摂取量は体重1kgについて20mgとされています。体重が50kgなら1日に1000mgを摂って安全だということになります。 食生活の洋風化が進み、肉食が増えている状況であっても、L‐カルニ


健康情報共有16 家庭用と業務用の食器洗浄機の違い

大量洗浄のための業務用食器洗浄機は、洗浄とすすぎ洗いが的確に行われるように水流の強さ、食器に当たる角度、洗浄液の濃さと温度などが決められています。業務用の世界では食器洗浄機の販売会社も洗浄剤の会社も的確に指導しているはずですが、それが現場で守られていないシーンをよく目にします。 外食店で食器洗浄機を見ることができるときには、どんな洗い方をしているのかを確認するようにしています。そして、食べる