最新情報
脂肪代謝促進研究4 医薬品成分からの転換
三大代謝促進成分の成分であるL‐カルニチン、α‐リポ酸、コエンザイムQ10は医薬品の成分として長く使われてきたことからエビデンス(科学的な裏付け)が確認されています。その成分が、欧米では食品から抽出・合成することができるようになり、食品としても使用することが許可されていました。 L‐カルニチンの医薬品はレポカルニチン塩化物といって、カルニチン欠乏症に使用されます。脂肪酸と結びついて細胞のミト
脂肪代謝促進研究3 ミトコンドリアと代謝科学
全身に60兆個以上ある細胞の中にはエネルギー産生の小器官のミトコンドリアがあります。ミトコンドリアは糸(ミト)粒子(コンドリア)を意味するギリシャ語で、直径1μm(マイクロメーター)のサイズで、1つの細胞には100個から2000個のミトコンドリアが存在しています。 ミトコンドリアの重量は体重の10%ほどで、体重50kgの人では5kgのミトコンドリアを持っていることになります。それだけ重要な器
講習NAVI17 3種類の筋肉を強化する特別な運動
バウンドボール(バランスボールのバウンド活用)による運動は、複数の筋肉を同時に刺激して強化する効果が期待されています。筋肉は白筋と赤筋に大きく分けられますが、それ以外にピンク筋(桃筋)と呼ばれる特別な筋肉も存在しています。 白筋は無酸素運動で使われる筋肉で、赤筋は有酸素運動で使われる筋肉です。筋肉の性質に合った刺激を与えることで、それぞれの筋肉を強化していくことができます。筋肉の数は誕生した
Diet Designer21 脂質の代謝:脂肪酸の性質
不飽和脂肪酸は摂取が推奨されるのに対して、飽和脂肪酸は融点(固体が融解する温度)が高く、常温では固形であり、血液中で固まりやすいことから、飽和脂肪酸を摂りすぎると動脈硬化のリスクが高まることが知られています。また、必須脂肪酸であってもn‐6系脂肪酸のリノール酸とアラキドン酸は摂りすぎるとHDL(高比重リポたんぱく)が低下することによって動脈硬化のリスクを高め、アレルギー疾患を悪化させることが指摘さ
脂肪代謝促進研究2 L‐カルニチンの研究
医薬品の効果を高めるのも、他の健康食品の効果を高めるのも細胞内のエネルギーが必要で、ミトコンドリアで作り出されたエネルギーは細胞内でだけ使われて、生化学反応を起こしています。全身の健康のためには、多くのエネルギーを作り出すことが重要であることから、脂肪代謝を促進する作用があるL‐カルニチンの選択と摂取について知ることが大切になります。 L‐カルニチンは高純度のものは特有の味があることから従来
脂肪代謝促進研究1 代謝促進成分の研究
血液中には食事で摂った中性脂肪が分解された脂肪酸と、脂肪細胞の中に蓄積された中性脂肪が分解されて放出された脂肪酸が流れています。この脂肪酸は全身に60兆個以上ある細胞に取り込まれて、その中にあるエネルギー産生の小器官であるミトコンドリアに入って、エネルギー化されます。 脂肪酸がミトコンドリアの膜を通過するときにはL‐カルニチンと結びつく必要があります。L‐カルニチンがなければ、脂肪酸はミトコ
健康情報共有14 食器洗いの安全性
食の安全というと、食材のほうに注目が集まるのは当然のことですが、料理を乗せて(入れて)提供する食器の安全性のほうは二の次になりがちです。食器の安全には食器そのものの安全性(プラスチック食器など)と洗剤が残留することによる安全性があげられます。 家庭用の食器洗浄は家庭用の中性洗剤で洗うのがほとんどなので、水洗いで洗剤を落とせれば危険なものが残る心配はありません。それと比べると業務用の洗浄剤はア
あくまでも噂話84「日本健康スポーツ連盟」
日本健康スポーツ連盟は、その名のとおり健康スポーツの普及団体です。健康スポーツの普及を図り、健康スポーツ産業の振興や健康スポーツ技能育成の促進によって健康スポーツ活動の基盤を整備して、国民の健康推進や体力づくりなどに取り組んでいます。 1987年(昭和62年)に当時の厚生省と文部省の両省の認可によって財団法人として設立されました。健康は厚生省(現在は厚生労働省)、スポーツは文部省(現在は文部
健康ウォーキング71 歩数の減少にコロナ感染は影響した?
厚生労働省から令和4年10月11日に「健康日本21」(第二次)の結果の最終評価報告書が発表されました。この中の1日の歩数の変化については前回紹介しましたが、目標として掲げた歩数に対して77〜87%の達成率となってしまいました。 「健康日本21」は10年の期間をかけての目標達成を目指したもので、平成25年(2013年)からのスタートでした。平成23年(2011年)3月11日に東日本大震災があっ
健康ウォーキング70 1日の歩数は増えなかった!
歩くことの健康面での重要性は国も認めるところで、健康づくりの目標を掲げた「健康日本21」でも重要な項目となっています。「健康日本21」は10年間という期間を定めて、目標体制に向けて国をあげて努力を重ねていこうとするもので、令和4年10月11日に第二次の結果の最終評価報告書が発表されました。 ベースラインの数字に対して、目標を掲げています。ベースラインの年は平成22年(2010年)の国民健康・