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Medical Diet117 怠け者にL‐カルニチンを紹介してよいのか
「ダイエット」と「メディカルダイエット」は違うと常々言っています。「ダイエット」はやせることで、「メディカルダイエット」は体調をコントロールするために体脂肪を調整することだと、簡易的に説明しています。“簡易的に”というのは、実は体脂肪を減らせばよいわけではなくて、健康度が高まらなかったら、やせようが太ろうが、どちらも正解と言えないということを指しています。 ただ「やせたい」ということなら、生理学
あくまでも噂話54「余分な体脂肪をエネルギーに変えなければならない時代」
断捨離ブームの始まりの都市とされる2009年には、「いつでもコンビニで手に入るものを家に備蓄しておく必要はない」という主張が受け入れられ、身近に置いておくべき食品まで断捨離した人も少なくありませんでした。これは、今の状態が長く続くという安心というか慢心があってのことで、この慢心は東日本大震災(2011年3月11日)の発生で実に危ういことが明らかになりました。断捨離ブームから、わずか2年後のことです
エネルギー代謝11 支援する人を支援する
発達障害児を支援する活動として、日本メディカルダイエット支援機構では発達栄養学の研究を行い、発達障害児の保護者や支援施設の職員に対して、栄養学的なアプローチでの支援を行っています。通常の栄養補助の手法が通じない子どもも多く、中でも極端な偏食が多くみられる発達障害児の栄養支援は、発育途中の子どもには必ず通用するものと自負しています。 発達障害児に限らず、支援する人の負担は大きく、支援する人を支援す
脳の健康寿命90 糖尿病のタイプの違い
糖尿病は認知症のリスクを高めますが、2タイプのうちリスクが高いのは2型糖尿病のほうです。糖尿病は、1型糖尿病と2型糖尿病に大きく分けられています。 1型糖尿病は、膵臓でインスリンを合成するランゲルハンス島のβ細胞が破壊され、インスリンの分泌が大きく減るタイプで、インスリンを外から与える治療が不可欠となっています。破壊の原因としては、遺伝のほかにウイルス感染や、本来は自分の体を守るための免疫細胞の
発達栄養43 腸の仕組み2
消化と吸収に関わる酵素は、弱酸性から中性のpHの中で最も働くようになっています。胃液の分泌量が多ければ、腸内のpHは消化・吸収に適した状態となりますが、胃液が少なくなり、pHが低下すると消化・吸収に影響が出るようになります。 大腸は約1.5mの長さがあり、小腸の2倍ほどの太さ(5~7㎝)があり、盲腸、結腸、直腸に分かれます。結腸は上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸に分けられます。大腸壁は小腸
記念日7月12日〜18日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 7月12日 日本人間ドック学会が1954年7月12日に国立東京第一病院(現在の国立国際医療研究センター病院)で初めて人間ドックが行われたことにちなんで「人間ドックの日」と制定。日本ケーキデコレーション協会が設立の2013年7月12日にちなんで「デコレーションケーキの日」と制定。日本金属洋食器工業組合(新潟県三条市)がナ(7)イ(1)フ(2)の語呂合わせ
サプリ概論195 GABAを脳内で作り出すビタミンB₆
精神的ストレスの緩和に効果があるとして特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品の成分ともなっているGABAは、γ−アミノ酪酸(Gamma-Amino Butyric Acide)というアミノ酸の一種です。GABAは血液脳関門を通過することができないため、脳細胞に入ることはできません。だから、脳に直接作用しているのではなくて、血圧を抑制することで脳のストレスを解消していると考えられています。 GA
Medical Diet116 ビーガンにL‐カルニチン
ビーガン(Vegan)は、肉や魚のほかに卵や牛乳・乳製品などの動物由来の食材を使った食品を食べない生活をしている人を指しています。宗教上や主義主張だけでなく、体調管理やアスリートが成績向上のために実践する例も増えています。完全菜食主義とも呼ばれます。動物を殺すことがない卵や乳の摂取を認めている菜食主義もありますが、すべての動物性食品を避けることから栄養バランスの問題だけでなく、エネルギー代謝にも影
あくまでも噂話53「レベルの高い人には教えない」
講習の対象者は誰でもよいはずなのですが、あえて「レベルの高い人には教えない」と言い切っています。こんなことを話すと、教えている内容に自信がないのではないか、レベルが高い話ができないからではないか、と言われることがあるのですが、そんなことはありません。“あえて”と、わざわざ言っているのはレベルが意味するところが一般の認識とは違っているからです。 私たちが口にする「レベル」というのは年齢のことです。
エネルギー代謝10 医薬品の効果を高めるL‐カルニチン
健康食品は1種類の素材だけでなくて、複数の素材を組み合わせるのが一般的ですが、それに対して医薬品は1つの種類には1つの成分しか使われていないのが原則です。複数の働きが必要な場合には、複数の医薬品が使われます。 それぞれの医薬品の成分はターゲットとなる臓器や器官などが定められています。例えば肝臓の機能を高める医薬品成分の効き目を高めようとしたら、肝臓そのものが元気な状態であることが求められることか