最新情報
卵は何個食べても大丈夫なのか
「卵は血液中のコレステロール値を高めるので1日1個まで」と言われた時期があります。コレステロールが多く含まれているのは黄身です。 1日に摂取するべき栄養素の量については厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に掲載されています。5年ごとに改定されていて、今使われているのは2020年版(2020年4月1日〜2025年3月31日)です。 2010年版ではコレステロールの1日の摂取目標量は成人男子が75
健康ウォーキング53 インターバルウォーキングの効果を高める準備運動
速歩と普通歩行を繰り返すインターバルウォーキングは、速歩による筋肉刺激によって多くの血液を筋肉細胞に取り込み、その後に普通歩行をすることで血液によって運ばれてきたブドウ糖と脂肪酸を、酸素を使って代謝させることが大きな目的となっています。歩くことは有酸素運動とされていますが、負荷がかかる歩行は無酸素状態に近くなります。そのために早く酸素を筋肉に取り込もうとして、血流が盛んになります。 そのあとの普
発達栄養学205 家庭、技術・家庭教科での食に関する指導・中学校12
文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは家庭、技術・家庭の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。 〔主な学習活動〕 *安全と衛生や作業能率に留意して、1食分の和食の献立の調理を行う。(2時間) *示範を見て、だしの取り方について確認する。 *調理計画に基づいてグループで調理を行う。 *実習について振り返り、評価する。
ポストコロナ「果報は練って待て」4
新型コロナウイルス感染症の拡大が長引き、やっと収束に向かうのかという段階になっても、マスク着用は義務のようになり、行動の自粛も完全に緩和されたわけではありません。コロナ禍では外出の減少による運動不足、自宅時間が長くなったことによる食べ過ぎ・飲み過ぎ、検査や治療での通院機会の減少など健康面ではマイナスになることばかりですが、それに輪をかけたのがマスクの着用です。マスクを着けたままでの外出は酸素の取り
記念日11月23日〜29日
広く健康に関わる記念日について紹介します。 11月23日 戦前の新嘗祭の日を勤労を尊ぶ日として「勤労感謝の日」と制定。赤飯文化啓発協会が新嘗祭の日を「お赤飯の日」と制定。ハートケア情報委員会が勤労には心臓が重要であるとして「ハートケアの日」と制定。全国漁業協同組合連合会が栄養豊富な牡蠣で勤労の疲れを癒してもらおうと「牡蠣の日」と制定。旧郵政省が、い(1)い(1)ふ(2)み(3)の語呂合わせで「い
脳の健康寿命11 ウォーキングによる認知症予防
有酸素運動のウォーキングによって全身の血流が促進され、脳の血流が高まることから認知機能の向上に寄与することが知られています。アルツハイマー病に発展する危険因子で最も影響度が高いのは「身体的不活動」、いわゆる運動不足で、うつや喫煙、高血圧、肥満を大きく上回っています。 運動と健康寿命延伸の研究として「中之条研究」の成果が基本データとして取り上げられています。この研究は群馬県中之条町で実施された65
サプリ概論102 ミネラルの摂取量12
亜鉛は200種類以上の酵素の構成成分で、補酵素ともなっています。アミノ酸からのタンパク質合成、遺伝子のDNAの合成など、さまざまの生体内の反応に関与しています。特に新たな細胞が作られるときに多く使われることから、亜鉛が不足すると舌の味蕾、肝臓、膵臓などの再生が遅れることになります。また、免疫細胞の産生、精子や卵子の増加にも影響を与えます。 1日の目安量と許容上限量については「日本人の食事摂取基準
学習支援4 学習障害の特性①識字障害1
学習障害の一つの識字障害は、知能に問題はないにも関わらず、文字を音に変えることに困難さがあり、文字を見て、音を思い出すまでに時間がかかることを指しています。そのために音読が流暢にできないもので、文章を読むときに時間がかかり、疲れやすくもなります。読むことに困難さがあるということから、読字障害と呼ばれることもあります。 読むことを嫌うようになり、知識の不足から学力の低下を招くことがあります。また、
ポストコロナ「果報は練って待て」3
マーケティングには調査が必要だということで、マーケティング・リサーチという言葉が先走りして、調査結果を鵜呑みにして、コロナ禍の打撃を、かえって強めてしまったという例も少なくありません。 マーケティング・リサーチは市場調査と訳されることがあります。市場調査の意味でマーケティングという言葉を使っている人も多くいます。しかし、市場調査はマーケット・リサーチです。マーケット・リサーチは数字や数値で現在の
悪玉コレステロールは本当に悪玉なのか
悪玉コレステロールという言葉が広まってしまったせいか、コレステロールといえば悪いものというイメージを抱く人が増えてしまいました。コレステロールは決して悪いものではなくて、コレステロールは全身の細胞の細胞膜の材料であり、ホルモンの材料でもあります。また、脂肪を分解するために十二指腸から分泌される胆汁酸の材料もコレステロールです。コレステロールなしには、生命維持ができないほど重要な存在なのです。 そ