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学習障害115 安心できる輸入バナナの見分け方

バナナに残留している農薬について前(学習障害112)に説明しましたが、特に残留の心配が大きいのは、日本まで赤道を通過して運ばれてくる国で栽培されたものです。高温多湿の地域を通過する船の中ではカビが生えやすく、それだけ多くの防カビ剤が使われる可能性が高くなります。その防カビ剤は農薬を原材料としたもので、MBC(カルベンダジム)という農薬を主成分としたベノミルやチオファネートメチルが使われています。こ


オリンピックは“お祭り”でよいのだろうか

コロナ禍でのオンリピック開催への賛否両論が相次いでいます。それに直接意見を言う立場でもなく、発言するつもりもないのですが、これを機会にオリンピックの本質を見直すべきところに来ているのではないかとの考えがあります。“本質”というのは、オリンピックの歴史的な背景のことではなくて、現在の組織的な位置付けのことです。 世界のアマチュアスポーツは、世界団体(例:国際バレーボール連盟)があり、その傘下に各国


前回の東京オリンピックで運動が盛んになった

スポーツを始めるきっかけがテレビで見た名選手だったというのは今も昔も変わらないことですが、日本全国でスポーツの魅力が伝えられ、それがスポーツに限らず全国民に運動をすることの機運が高まったのは、なんといっても前回の東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)のことです。開会式の10月10日は記念日として祝日の体育の日(2000年からスポーツの日)となり、この日が巡ってくるたびにスポーツイベン


妊娠中と出産後の生活が母親と子どもの体調に与える影響1

子どもの体調は、お母さんの胎内にいるときに受けたことと出産後の生活が大きく影響を与えることが多くの研究によって明らかにされています。 その研究成果として、国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命


発達栄養学115 野菜が食べられない子どもの対応2食べ方の話

野菜が苦手になる初めての要因として、離乳食で初めて味わった野菜の味について説明しましたが、離乳食から通常の食事へと移っていく段階でも野菜が食べられなくなる理由はいくつかあります。味覚の種類として五味の甘味、旨味、塩味、酸味、苦味があげられますが、このほかに渋味、辛味もあり、最近の研究では脂味まであることがわかってきました。 野菜の特有の味を感じにくくさせるには、離乳食ではすりつぶした野菜ペースト


健康寿命延伸のための提言42 提言のエビデンス5身体活動3

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第3回)を紹介します。 妊娠中に身体活動を行うと、妊娠中の体重増加を抑


牛乳を夜に飲むのは効果があるのか

牛乳は朝食に飲むものという常識は冷蔵庫の普及と関係していた、という話を前にしましたが、それは常識ではないと発言する人も少なくありません。確かに、どこの家庭にも冷蔵庫があって、牛乳はパックで買ってきて、それを何回にも分けて飲めるようになったときから、別に朝にだけ飲むものではなくなりました。 夜に牛乳を飲むことの有効性がテレビや健康雑誌などで盛んに取り上げられたのは、今から20年ほど前のことです。骨


妊娠中の生活が母親と子どもの体調に与える影響5

子どもの健康のための生活面の注意というと誕生後が中心になっていますが、お母さんの胎内にいるときに受けたことが、子どものときだけでなく、生涯にわたって影響を与えることが多くの研究によって明らかにされています。 その研究成果として、国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国


学習障害114 食品添加物と農薬は掛け算で作用する

食品添加物は安全性が確認されて、さらに安全性が確保される量しか食品に使えないことになっています。 安全性については、ラットやマウスを使って、8種類の確認試験が行われています。 ◉一般毒性試験 28日間反復投与毒性試験:28日間繰り返し与えて生じる毒性を調べる 90日間反復投与毒性試験:90日間繰り返し与えて生じる毒性を調べる 1年間反復投与毒性試験:1年以上の長期間にわたって与えて生じる


スクワットは数をこなせばいいわけではない

スクワットは立ち上がるために必要な下半身の筋肉を鍛えることができる自重トレーニングです。自重というのは自分の身体の重さという意味で、道具を使わずに行うことができるウエイトトレーニングを指しています。足腰の強さが問われる職業では最も重要となる筋肉で、高齢で舞台に出続けていた大女優さんに運動と食事についてインタビューをしたときに、「スクワットを毎日1000回している」と話していました。それは凄い!と思