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感染拡大から考える感染の確率
命に関わる新型コロナウイルスと、その感染拡大防止のために営業自粛を強く求めないと感染クラスターになりかねないパチンコ店を並べて述べることが正しいことなのかと顰蹙を買うことは承知で、あえて感染拡大のためにパチンコの大当たりの確率から話を始めることとします。 パチンコの大当たりの確率は、福引きの確率と同じように勘違いされているところがあります。福引きのガラポンでは300個の中に1個だけ大当たり(特等
自閉症の障害の状態の把握
文部科学省の「初めての通級による指導を担当する教師のためのガイド」には発達障害に関する部分があり、自閉症のある子どもの指導に当たって、自閉症の概要として基本的な障害について示しています。今回は自閉症の障害の状態の把握について紹介します。 自閉症の状態の把握に当たっては、行動上の諸問題、それに関係する生育歴、医療歴、生育環境、家庭や学校における生活の状態、集団参加や学習の状態、知的機能の状態などを
感染拡大から考える運動による免疫力
運動をすることは免疫力を高めると言われています。新型コロナウイルスの感染拡大に対して緊急事態宣言を首相が発出したときには、防止のために自粛するべきことを列挙したのに続いて、散歩とジョギングは制限されないとされました。これを受けて、医学や運動の研究者は運動の重要性をあげ、人が密集していなければ大丈夫ということを発信しました。 運動がすすめられるのは、単に運動不足の解消だけではなくて、免疫力が高まる
歩くほど健康によくないこともある
歩くことは健康の維持によいことは普通に知られています。ここでいう健康は身体の健康とともに、脳の健康も含まれていて、歩くことによって認知機能が高まり、認知症の予防にもつながることが知られています。歩くことは健康によいといっても、全国各地で開催されているウォーキング大会の参加者を見ると、健康的な歩き方ではない人も多く、このままの姿勢で歩き続けると身体を傷める危険性があるのにと思われる人を目にすることが
感染拡大から考える運動の社会的距離
新型コロナウイルスの感染拡大から社会的距離(ソーシャル・ディスタンシング)が認識されるようになりました。この物理的な距離こそが感染を予防する最良の方法ということですが、密閉空間でないからと公園や海岸に多くの人が密集して距離が保てない状況も起こっています。3つの密を避けるというのは伝わりやすいメッセージで、それなりの効果をあげたものの、3密が言われたときの国の対策はクラスター感染を防ぐことが第一でし
自閉症の理解のための概要把握4
文部科学省の「初めての通級による指導を担当する教師のためのガイド」には発達障害に関する部分があり、自閉症のある子どもの指導に当たって、自閉症の概要として基本的な障害について示しています。今回は自閉症教育の対象について紹介します。 自閉症教育の対象は、発達障害に包括される障害である自閉症と、それに類するものによって、言語発達の遅れや対人関係の形成が困難であるため、社会的適応が困難である状態の子ども
感染拡大から考えるエネルギー代謝
新型コロナウイルスに限らず、身体に害をなす外敵と戦うには、そのパワーとなるエネルギーが必要です。エネルギーというと理解しにくいかもしれませんが、全身の細胞を働かせるためのエネルギーは、三大エネルギー源の糖質、脂質、たんぱく質を材料として、細胞の中のミトコンドリアという小器官で、TCA回路によってエネルギー産生を行っています。このエネルギーは他の細胞に伝わることはなくて、細胞の中だけで使われる地産地
歩くだけで筋肉は強化されるのか
歩くことによって筋肉が刺激を受けて、歩くほど強化されるのは事実ですが、歩いているだけで筋肉のすべての能力が高まるわけではありません。筋肉の強化というと、一般に注目されるのは「筋力」です。これは筋肉が発揮する強い力のことで、生活のための立ち上がる、歩いて移動するといった基本的な機能の基礎になります。これは重要な機能ですが、短い時間で終わってしまっては仕方がありません。そこで次に重要になるのは「筋持久
感染拡大から考える医師の変動
日本の医師は高齢化が進み、中でも地域のクリニックの医師は年齢が高くなっています。日本の医師免許は、アメリカとは違って一生モノで、免許証のように更新することなく継続できるので、高度医療が必要のない分野では、どうしても高齢化していく傾向があります。いつまでも続けられるとはいっても、いつかは引退を考えるものの、それは今ではないという思いで頑張っている医師も数多くいます。その「いつか」が新型コロナウイルス
自閉症の理解のための概要把握3
文部科学省の「初めての通級による指導を担当する教師のためのガイド」には発達障害に関する部分があり、自閉症のある子どもの指導に当たって、自閉症の概要として基本的な障害について示しています。前回に続いて、その他の特徴について紹介します。 自閉症スペクトラム障害では、こだわりの現れ方の3つの基本的な障害特性に加えて、感覚知覚の過敏性、刺激の過剰選択性、知能テストの項目に著しいアンバランスが見られること