学習障害55 異音異議語は面白い15

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、か行の“か”から始まる異音異義語の第3回です。
月日「がっぴ」月と日。「つきひ」月と太陽。暦の上で月と日。
勾引「かどわかし」子供や女をかどわかすこと、誘拐。「こういん」ひきよせること、とらえて無理につれていくこと。かどわかすこと。被告人・証人その他の関係人を一定の場所に引致する強制処分。
仮名「かな」漢字から発生した日本固有の音節文字。「かめい」本名を伏せてかりにつける名。
金目「かねめ」金銭に換算した価値、値段。値段の高いこと。「きんめ」江戸時代の金貨の価値表示の単位、猫などの眼球が金色をしたもの。
下部「かぶ」下の部分。「しもべ」身分の低い者。雑事に使われる者。検非違使庁の下級官使で盗賊の逮捕・囚人の拷問・流人の押送などをつかさどったもの。鎌倉時代に侍所・政所の雑事に従事した下役。
甲虫「かぶとむし」コガネムシ科の大形甲虫。「こうちゅう」コウチュウ目の昆虫の総称。
下文「かぶん」下にある文章。「くだしぶみ」上位者から管轄下の役所や人民などに下した公文書。
上方「かみがた」明治維新以前京都に皇居があったため京都およびその付近、広く畿内地方を呼びならわすようになった称。「じょうほう」うえの方。山上の仏事、山寺、奥の院。禅寺の住職。地位の高い人。
上座「かみざ」上位の人や客が着く席、上席。芝居の舞台で観客席から向かって右方。「じょうざ」かみざ、上席。教団内の長老、禅宗で年長者に用いる敬称。