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関節を動かすことで軟骨は再生する

膝の軟骨が減っていくなら、軟骨の成分を増やせばよいというのは当たり前の感覚です。骨の減少を防ぐにはカルシウムの摂取がすすめられますが、軟骨の場合にはグルコサミンとコンドロイチンの摂取がすすめられています。 グルコサミンは関節の軟骨の成分で、糖の水酸基の一部がアミノ基で置換されたアミノ糖の一種です。グルコサミンは、カニ、エビなどの殻や甲羅を原料とした動物性食物繊維から作られます。殻や甲羅を食べても


膝の痛みの原因は軟骨のすり減り

膝痛の原因の大半は老化によるものですが、そのほとんどは変形性膝関節症によって痛みが引き起こされています。大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)が触れ合っている膝関節は、表面が軟骨になっていて、非常に滑りがよく、クッション役をしています。大腿骨の軟骨は約7mm、脛骨の軟骨は約5mmとなっていて、軟骨の滑りは氷の5~8倍もなめらかだといわれます。軟骨が正常な状態なら滑りがよく、痛みは生じないわけです。


女性が膝の痛みを多く抱える原因

高齢化社会は、自由に動けない人が増える社会でもありますが、その高齢になって自由に動けない原因の多くは膝の痛みです。病院などで膝の痛みの治療を受けている人は年間200万人ほどにもなっています。しかし、膝の痛みで悩んでいる人は1800万人以上と推定され、65歳以上に限ると3人に1人にもなっています。それだけ治療を受けずに、膝の痛みをこらえたまま暮らしている人が多いということです。 膝には、普通に歩い


カルシウムだけでは骨は強くならない

骨の約60%はカルシウムなどの無機質で、約40%はたんぱく質(コラーゲン)などの有機質となっています。また、カルシウムは、心臓や手足の筋肉を動かしたり血液を固まらせるなどの働きもしているため、血液中には常に一定量のカルシウムが存在している必要があります。その調整をしているのが副甲状腺ホルモン、カルシトニンなどのホルモンです。 血液中のカルシウム濃度が低くなると、副甲状腺ホルモンが分泌されて骨から


カルシウムは吸収率が低い上に排泄もされる

カルシウムというと、骨のミネラルというイメージが抱かれがちです。確かにカルシウムは骨に多くの量が蓄積されています。カルシウムの量は体重の約2%を占め、そのうちの約99%が骨や歯にあり、約1%が血液や筋肉中にカルシウムイオンとして溶け込んでいます。カルシウムの作用としては、血液凝固、筋肉収縮、神経系の調整のほか細胞内外のカルシウム濃度の調整によって細胞の機能の調整、ナトリウム排泄による血圧調整、便通


カルシウムが少ない上に吸収率が低い

骨粗鬆症の予防・改善のためにはカルシウムの摂取が必要という話をすると、どれくらいの摂取量か、カルシウムが多い食品を食べるだけでよいのか、という話はメディア関係者からもよく聞かれます。 1日に摂るべき栄養素の摂取量は「日本人の食事摂取基準」に掲載されています。それによると、以前はカルシウムの1日摂取基準は30歳以上では男女ともに600mgとされていましたが、今ではカルシウム不足の現状から650~8


更年期から骨が弱くなる理由

健康番組の主な視聴者は女性と高齢者であることから、骨密度をテーマにすると視聴率が高いようです。メインは高齢の女性となりますが、骨粗鬆症の患者は1300万人を超えていると推定され、骨密度の低下が始まっている予備群を含めると2000万人を超えていると考えられています。 もともと女性は男性に比べて身体が小さいことから骨格も小さく、蓄積されている骨量も少なくなっています。それに加えて、女性は閉経期をきっ


骨と関節はウォーキングで丈夫になる

太っていることがいけないという報道は頻繁にされていますが、“それでは健康面で良いことは”というのはテレビネタ、ネットネタになりやすいテーマです。 太っていることのデメリットとしては血圧や血糖値、中性脂肪値、コレステロールの上昇などがあげられていますが、その反面にストレスに強いことと、骨と関節が丈夫なことというメリットがあります。太っている人のほうが免疫は高いとの研究報告もあります。 骨は硬くて


ウォーキングで免疫が高まる理由

ウォーキングの効果がメディアに取り上げられる機会が増え、その効果として血流促進や心肺機能の向上、ダイエット効果、検査数値(血圧、血糖値、中性脂肪値、LDLコレステロール値)の改善などが紹介されています。番組の企画としては、他に魅力的な効果を伝えたいということで相談を受けていますが、今は免疫の向上の話をしています。 免疫を向上させる理由は複数ありますが、今回、仕組みとして話したのは血流の促進による


ウォーキングとウオーキング

ウォーキングを取り上げたテレビ番組で、ウォーキングの大会が紹介されていました。その大会を主催する団体が協力先としてテロップで表示されていました。あっという間に流れていったので、ひょっとすると、と思って録画再生をしてみました。そしたら、やはりで「日本ウォーキング協会」となっていました。この団体は、前の東京オリンピック(1964年)の年に発足した歩け歩けの会を母体とする一般社団法人日本ウオーキング協会