010 運動なしで食事を減らすとリバウンドする

運動で消費されるエネルギー量はkcalで表されます。それに対する食事で摂取するエネルギー量もkcalで表されます。これがダイエットの間違いを起こす要因の一つになっています。運動による消費エネルギー量と食事による摂取エネルギー量が同じエネルギー量(例えば100kcal)だったとすると、運動をするのは面倒だからと食事を減らすほうを簡単に選択する人がいます。しかし、食事を減らすことと運動をすることはイコールではないのです。
運動をせずに食事を減らすだけで1kgを減らしたとすると、減ったのは脂肪だけでなく、25%ほどは筋肉も減っています。これには個人差はあるものの、運動をしないでやせたときには筋肉も減って細くなっていくのです。その食事を減らすだけのダイエット法が続かなかったことから、食べる量が戻って体重が元に戻ったとすると、そのときに増えているのは脂肪がほとんどです。となると筋肉が減って、脂肪が増えているので、体脂肪率が増えた結果となります。脂肪の燃焼の多くは筋肉が担っているので、筋肉の割合が減るということは太りやすくなっています。
この太りやすい体質になったことがリバウンドです。一般には減った体重が元の体重に戻ることをリバウンドと呼んでいますが、変化したのは減って戻った体重だけではなく、筋肉の量が減って元に戻らず、脂肪だけが増えたという結果になったということです。
こんなことにならないように、ダイエットをするときには運動を増やして、それで目標とした体脂肪の減少に期間がかかるようなら食事を徐々に減らしていくことを考えるべきだということです。