012 体脂肪は階段状に減っていく

体脂肪は重要なエネルギー源であることから、急激に体脂肪を減らそうと食事の量を大きく減らしたり、激しい運動を続けていると体脂肪が急に減らなくなる時期があります。通常のダイエット法で1か月に2〜3kgの体脂肪の減少で抑えておいたときには、直線的に減少してから徐々に減少の度合いが少なくなるのが一般的なパターンです。ところが、大きく減らしすぎると減少にブレーキがかけられるようになって、体重・体脂肪が変わらない停滞期が続くようになります。
これは当たり前のことであるのに、自分が実施したダイエット法が間違いだと勘違いして、そのダイエット法をやめてしまう人もいます。内臓脂肪が減ってくると内側から押される力が弱まって、張っていた皮下脂肪がゆるんで、皮下脂肪がつまめるようになります。この変化を、皮下脂肪が増えてしまったと勘違いする人もいます。
そのようなことがないように、この事実はダイエットを始める前に伝えておくことが大切です。体重・体脂肪が変わらない時期を乗り越えて、再び減るようにするためにやってはいけないことは、より厳しい食事制限や運動をすることです。
停滞期を乗り切るために実施しなければならないことは、それまで続けてきたダイエット法を同じように続けることです。続けていると、その状態が普通であるという認識反応が起こって、再び体脂肪が減っていくようになります。そして、効果が現れたときに再び停滞期があって、また減っていくようになるのです。