076 リンゴ型の肥満とリンゴの関係性

リンゴ型の肥満は、内臓脂肪が蓄積しやすく、糖質が多い食品を食べると肝臓で合成される脂肪が増えて、内臓脂肪が増えるという特徴があり、おなかからふっくらとした体型になるので、その名がつけられています。このタイプには糖質の摂取量を減らすのを基本として、ブドウ酸の燃焼を進めるために細胞のミトコンドリアでの代謝を盛んにするビタミンB群を摂ることが重要になります。その中でもビタミンB₁は糖質のエネルギー代謝に必要であることから、リンゴ型の肥満の予防と改善にはビタミンB₁が含まれた食品を欠かすことができません。
リンゴにはビタミンB₁が多いわけではありません。しかし、リンゴを食べることで血糖値の上昇を抑えることはできます。リンゴに含まれている糖質はブドウ糖が1に対して果糖が2くらいの割合となっています。血糖値は血液中のブドウ糖の量を示しているので、空腹を解消するための間食、食後に食べるデザートをリンゴにすることには意味があります。
食物繊維は約1.5g含まれていて、このうち不溶性食物繊維は約1.2g、水溶性食物繊維は約0.3gのバランスとなっています。不溶性食物繊維には消化を遅くする働きがあり、水溶性食物繊維には胃から腸へと運ばれる速度を遅くすることから、ともに血糖値の上昇を抑える作用となっています。分量としては1個が100kcalほどなので、これを食べた分だけ、ご飯の量を減らせば、なおさらよい結果となるわけです。