135 夕食の前の入浴に代わるダイエットの方法

夕食前に熱めのお湯に入浴すると自律神経の交感神経の働きが盛んになって、インスリンの分泌が低下して脂肪の合成が減り、太りにくくなるという仕組みが体には備わっています。しかし、夕食前に入浴することができないことも少なくありません。入浴と同じ効果を得るためには、交感神経の働きを高めたまま夕食に向かうとよいものの、あまり興奮した状態で食事をするのは胃にもよくないことです。そこで、インスリンの分泌を低下させるために、交感神経の働きを盛んにする方法とともに、血糖値の上昇を抑える方法を組み合わせることを考えたいものです。
交感神経のほうは腕立て伏せや屈伸運動で筋肉を急激に動かすことでクリアできます。もう一つの血糖値の急上昇を抑える方法としては水溶性食物繊維が多く含まれる海藻、キノコのほかにスーパーフードとしても知られるチアシードも有効になります。スーパーフードは有効成分が特に豊富に含まれる食品のことで、チアシードのほかにアサイベリー、カムカム、スピルリナ、ココナッツオイル、アマニ、キヌアといった種や豆、穀類などの食物繊維や抗酸化成分が多く含まれたものを主に指しています。
チアシードは水分を吸って14~15倍にも膨らむ性質があり、胃を膨らませて食欲を抑える作用もあります。チアシードが水分を吸って膨らむまでには5~10分はかかるので、コップの水につけておいてから食事と一緒に食べると水溶性食物繊維の効果が高まります。入浴や運動によってインスリンの分泌を低下させられないときには、血糖値を上昇させるブドウ糖を減らすように、主食(ご飯、麺類、パンなど)を減らすと同時に、食べるのに時間をかけて血糖値の急上昇を抑えるといった工夫も必要になります。