139 夕食後の脂肪燃焼にはスロー筋トレ

夕食の前に運動をすると血糖値が急上昇しにくくなり、筋肉量を増やしやすくなります。それに対して、夕食のあとに運動をすると、筋肉の量を減らさずに脂肪をつきにくくすることができるようになりますが、同じ運動をするなら脂肪を燃焼させる効果が高いものを選びたいものです。
運動は無酸素運動と有酸素運動に大きく分けられていて、無酸素運動に当たる筋肉トレーニングを、ゆっくりとやることで無酸素運動のメリットと有酸素運動のメリットを両方とも得ることができます。その方法はスロートレーニングの一つであるスロー筋トレです。スロートレーニングは、ゆっくりと行うトレーニングのことで、走る、階段昇り、筋肉運動などの種類があります。勢いをつけて行うよりも、ゆっくりと行うことで筋肉の負荷が強くなり、筋肉を増強することができるようになります。酸素の取り込みも多くなり、脂肪燃焼は1.5倍ほどにも高まります。
普通の筋トレでは筋肉に強い負荷をかけることで乳酸が多量に発生しますが、スロー筋トレは血管が圧迫され続けるために血流が低下して酸素不足になるために疲労物質の乳酸が多く作られるようになります。そのために脳は激しい運動をしたのと同じように成長ホルモンを多く分泌するようになります。これによって筋肉が増えるようになります。
筋肉が増えてきたら、ゆっくりと適度な筋肉負荷の運動をするだけで、筋肉の中に流れ込む血液が多くなり、酸素も多く運ばれて、酸素を多く使いながら脂肪を効率的に燃焼させられるようになります。家の中でできるスロー筋トレとしては、ゆっくり行っても筋肉に強い負荷がかかりすぎない腕立て伏せや腹筋運動がすすめられ、通常の腕立て伏せがきついならテーブルや椅子に手をついた角度をつけた方法から始めるようにします。