一口にスープといっても、ポタージュスープからコンソメスープ、チャウダー、シチューなど、さまざまな種類があります。1か月に8kgもやせられるというスープダイエットは、食べれば食べるほど痩せられるという触れ込みで人気が高まりましたが、そのスープの中身は複数の種類の野菜とショウガや唐辛子などの辛い味付けとなっています。
食事の最初に具だくさんのスープを飲むというよりも食べ、スープの水分も全部飲み切るのがダイエットのために守るべき基本となります。1週間で8kgというのはスープと野菜、フルーツしか食べない日を3日以上設けることとなっているので、スープを食べておなかを膨らませて、あとはご飯も食べてよいという方法だと1週間で1~2kgほどの効果とされています。
みそ汁ダイエットのみそ汁は油揚げやネギといった簡単な具ではなく、根菜、豆腐、納豆、海藻、キノコなどをたっぷりと入れるもので、その量もスープ張りとなっています。みそには大豆のイソフラボンも豊富です。イソフラボンは大豆に含まれる女性ホルモンのエストロゲンと似た化学構造で、エストロゲンと同じような働きがあるということで女性を中心に注目されています。その効果としては、肌の代謝促進、骨の強化、自律神経の安定、コレステロールの抑制、更年期障害の改善などがあげられています。機能を期待するためのイソフラボンの1日の摂取目安量は40~50mgで、豆腐なら半丁、納豆なら1パック分、煮豆なら80g、豆乳なら1本に含まれる量となっています。みそだけで摂るとなると大さじ6杯分と、濃すぎて飲めないくらいの量になってしまいます。
要するに洋のスープ、和のみそ汁のどちらがよいのかということではなく、いかに食物繊維を多く摂るか、たんぱく質を多く摂るか、身体を温める効果がある味付けをするかということで、汁物でおなかを膨らませて、ご飯の量を減らすのが重要ということです。
スープダイエット、みそ汁ダイエットでは細胞の中でエネルギー代謝を進めるために必要なビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆は野菜や豆類などから補うことはできますが、ビタミンB₁₂は肉類、魚介類に多く含まれています。動物性食品以外では海苔には含まれますが、量は少ないので、肉類、魚介類は少ない量でも必ず摂るようにします。