175 バナナ型肥満に効果がある有酸素運動

バナナ型肥満の遺伝子タイプの人は、脂肪の燃焼がよくて、本来なら太りにくいのですが、運動不足や食べすぎなどによって太ってしまうと、全体的に筋肉が少ないので、やせにくいという特徴があります。筋肉が脂肪を多く燃焼するので、筋肉を増やすのが一番で、そのためにはたんぱく質が多い食品を食べるのがよいとされていますが、たんぱく質を摂っても筋肉を動かしていないと、たんぱく質は筋肉となって定着しにくくなります。筋肉が少ない人に筋トレはきつく、筋トレをしても筋肉の量は増えにくくなっています。
バナナ型の女性は特に筋肉がつきにくいので、歩く時間を増やすようにします。大きな筋肉の半分以上は下半身についているので、歩くことで筋肉を増やしていくことを考えるようにします。歩くことを筋トレにするには、歩幅を広げて、大股で歩くのがよい方法です。無理に大股に歩くとスピードが出にくくなるので、無理をしない程度に歩幅を広げて早歩きをすることです。
この高負荷筋トレによって、筋肉を増やす成長ホルモンも出やすくなります。筋肉を圧迫してトレーニングすると血管も圧迫され、成長ホルモンの分泌量が増えて、筋肉を増やすことができます。加圧トレーニングも同様の仕組みですが、屈伸運動は下半身の筋肉を大きく動かす負荷が高い運動で、血管が圧迫された状態で筋肉が動くので、成長ホルモンの分泌量が多くなります。
歩く前に屈伸運動をすると筋肉が刺激され、血液が多く送り込まれるようになります。そのあとに歩くと血液とともに酸素が多く送り続けられ、脂肪の燃焼もよくなっていきます。筋肉を増やしながら脂肪が燃焼するバナナ型肥満の人に適した歩き方です。
筋肉運動の効果を高めるには、筋肉は曲げすぎず、伸ばしすぎないようにしながら続けることで、筋肉の負荷が続き、強い運動をしたのと同じように成長ホルモンが出やすくなります。腕立て伏せでは腕を伸ばすときよりも曲げるときにゆっくりと時間をかけ、ゴムチューブなどは引くときよりも戻すときに時間かけると筋肉の負荷が強くなります。