180 朝のカフェインと夜のカフェインはダイエット効果が逆になる

カフェインが含まれたお茶はアドレナリンを分泌させて、脂肪細胞に蓄積された脂肪を分解して脂肪酸として血液中に放出する作用があります。この脂肪が筋肉に送られて、エネルギーとして燃焼することになります。昼間の時間帯は自律神経の交感神経が盛んに働いていて、アドレナリンが分泌されると交感神経の働きが盛んになり、脂肪の燃焼が進みやすくなります。朝にカフェインが多く含まれたお茶を飲むと脂肪の燃焼が進むだけでなく、燃焼によって発生したエネルギーが次の脂肪を燃焼させるエネルギーとなる循環作用が起こることから、ダイエット効果が高まっていきます。
循環作用は原因によって起こった結果が次の結果を起こしていくことで、脂肪の燃焼の場合には、脂肪燃焼によって発生したエネルギーによって身体の動きがよくなり、筋肉による脂肪の燃焼が進むことを指し、だんだんと脂肪の燃焼量が増え、発生するエネルギーも増えていきます。
日が沈んでからの時間帯は、自律神経は副交感神経の働きが盛んになっていて、脂肪の燃焼も進みにくくなっています。そのこともあって、夕食で脂肪を多く摂ると燃焼しにくく、脂肪として蓄積されやすくなります。脂肪の燃焼が進みにくい時間帯にカフェインが含まれたお茶を飲んでも燃焼効果が高まりにくいだけでなく、夜のカフェインは興奮状態になって寝つきにくくなります。熟睡は筋肉を増やす成長ホルモンを多く分泌させ、寝ている間の脂肪燃焼を進めていくので、興奮状態で寝つきにくくなると、脂肪の燃焼が、かえって低下することにもなりかねません。夜にはカフェインの摂りすぎは注意したいものです。
お茶を飲んで興奮して寝つきにくくなるのはカフェインのせいなので、カフェインの量が少ない番茶かほうじ茶にするか、カフェインが含まれていないハーブティーを飲むようにするとよいはずです。リラックス系のカモミールなどのお茶は寝つきやすくする効果があります。
日本茶は煎茶よりも玉露のように濃いお茶にはカフェインが多く含まれているので、脂肪の分解が進みやすくなっています。特定保健用食品のお茶には脂肪の燃焼を高めるものもあり、濃いタイプのお茶には分解と燃焼の両方の効果を期待することができます。