181 代謝スイッチを入れる朝ごはんのメニュー

朝食でご飯やパンなどの糖質を摂ると、糖質に含まれるブドウ糖が燃焼して体温が高まり、筋肉の温度も高まって、脂肪が燃焼しやすくなります。だから、やせようと思って朝食を抜くのではなく、糖質を少しでも摂ることが必要になります。
脳のエネルギー源はブドウ糖だけで、糖質を摂ることで脳の働きを保つことができますが、脳は全身の機能をコントロールしているので、脳の働きが低下すると動いているときの反応が悪くなり、全身の細胞の代謝を下げることになります。ブドウ糖を摂っても、脂肪を燃焼させるにはビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂の4種類のビタミンB群が必要になるので、野菜や豆類、卵、肉、魚などのおかずを少しでもよいので食べるようにします。
細胞内のミトコンドリアの中には脂肪を燃焼させるTCA回路があり、この回路を回転させて脂肪を燃焼させるためにはビタミンB群のビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂が必要になります。これらのビタミンB群は一つでも欠けると脂肪燃焼が大きく低下することになります。
ビタミンB群のうちビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆は植物性食品にも含まれていますが、ビタミンB₁₂は動物性食品に含まれているので、すべてを摂れるのは動物性食品となります。肉類のレバー、魚介類、牛乳、卵には4種類が含まれていますが、朝食向きなのは牛乳と卵ということになります。
豆類、卵、肉、魚はたんぱく源ですが、たんぱく質は身体を温めることが確認されています。脂肪は太る原因と考えられているものの、脂肪は1g当たり9kcalのエネルギー量があり、朝食で食べたものは昼くらいまでにはエネルギーとして燃焼しています。燃焼によって体温が高まり、これが代謝を高めるエネルギーとなってくれるので、太ることを気にするのではなく、大切なエネルギー源と考えて、これも少しの量でもよいので朝食で目玉焼きを作るときに油を使うか、マヨネーズやドレッシングを使うようにします。
ジュースや牛乳、ドリンク剤はビタミン、ミネラルは補給できるものの、脳の機能を高め、身体を温めるためのブドウ糖が不足します。そのために代謝が高まりにくくなるので、飲み物だけでなく、ご飯やパンなどの糖質もしくはバランス栄養食などの補助食品を摂るようにします。