お酒を飲むと食欲が増して食べすぎる傾向があることから、飲酒はダイエットにはマイナスとされます。飲酒すると体温が上がって、エネルギー消費量が増えるので、飲酒だけでは太りにくくなっています。しかし、食べすぎの傾向は抑えにくく、アルコールによって肝臓での脂肪合成が進むために太りやすくなるのは仕方がないとしても、飲む順番によって太りにくくすることができます。
この飲む順番ダイエットの基本となるのは「とりあえずビール」という言葉があるように、初めに低アルコールのビールを飲み、そのあとにアルコール度数が13~15度ほどのワイン、日本酒、焼酎の水割りなどをほろ酔い程度に飲むことです。初めから強いお酒を飲んで酔うと、次のお酒が強く感じにくくなり、ついつい飲みすぎてしまうことになります。ほろ酔いは、それぞれ1杯程度を飲んだときの状態ですが、これを超えると肝臓での脂肪合成が盛んになり、度数の高いお酒を飲むほど、飲んでいる時間が長くなるほど脂肪が多く合成されるようになります。
飲みすぎると急に血糖値が下がって、ご飯や甘いものがほしくなってしまうので、そうなる前の段階で飲み終えるようにします。お酒の種類を次々に変えるチャンポンは気分が新たになって飲みすぎるので、2杯目以降は同じ種類にすべきです。いろいろな酒を飲むことで、チャンポンをすると悪酔いするといわれます。これは複数の酒が合わさってアルコールへの抵抗性が落ちたり、アルコールの分解が低下するのではなく、新しい種類の酒に変えるたびに、気分が変わったり、味が変わることで次々に飲んでしまい、飲む量が増えることが本当の悪酔いの原因と指摘されています。