健康時の便に比べて水分が多い液体状の便の状態を指します。ウイルスや細菌、有害物質など体に有害なものを体外に排泄するために便の水分量が増加して起こります。急性の下痢は腹痛や発熱などを伴い、慢性の下痢は下痢と便秘を繰り返す過敏性腸症候群を起こしやすくなります。内臓疾患や体の冷え、ストレス、アルコール飲料の摂取によっても起こります。ストレスによってS状結腸が緩むと水分が充分に大腸壁から吸収される前に便通が起こり、下痢となります。飲酒をすると腸壁の浸透圧の変化によって水分の吸収が低下し、水分が多くなることで便が軟らかくなりすぎるために下痢が起こりやすくなります。
〔参照〕悪玉菌、過敏性腸症候群、善玉菌、腸内細菌、腸内フローラ、便秘