アルコール飲料の摂取によって起こる頭痛、吐き気、胃痛などの不快症状のことをいいます。宿酔(しゅくすい)と書いて「ふつかよい」とも呼ばれます。肝臓のアルコール代謝能力以上にアルコール飲料(エタノール)を摂取することで引き起こされます。アルコールが肝臓で変化した毒性のあるアセトアルデヒドが原因物質となっています。日本人はアルコールを分解してアセトアルデヒドを作り出すアルコール脱水素酵素の働きはよいものの、アセトルデヒドを分解するアルデヒド脱水素酵素の働きが悪く、これが日本人の悪酔いしやすい理由とされています。飲酒後に比較的早く、血中アルコール濃度が高い段階で起こるのが悪酔い、血中アルコール濃度が低くなる翌日に起こるのが二日酔いと分けられます。
〔参照〕アセトアルデヒド、アルコール依存症