血管内の血液が塊になったものです。血管壁が障害を受けたときには失血を防ぐために血小板によって塞がれますが、修復されると線溶作用によって血栓は消滅します。線溶作用が充分に働かずに血栓がはがれ、別の部位の血管を栓のように塞ぐと血栓塞栓症となり、血流を阻害することから心臓や脳などの血管に障害が起こります。血管内腔の75%以上が血栓によって塞栓になると低酸素症となり、90%以上が塞栓になると酸素が喪失して細胞が死滅する梗塞となります。 〔参照〕一過性脳虚血発作、心筋梗塞、脳梗塞