人間の体内の酵素では消化されない食物成分のことです。消化されないために吸収もされず、ほとんど形を変えずに大腸まで届き、腸壁を刺激しながら排泄されます。かつては不要なものとされましたが、機能性が認められ、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルに次ぐ第6の栄養素とも呼ばれています。食物繊維には水分によって変化しない不溶性食物繊維と、水分を吸って膨らむ性質がある水溶性食物繊維があります。腸内の有害物質などを運び去る働きのほか、腸内の善玉菌を増やす機能もあります。
〔参照〕水溶性食物繊維、善玉菌、不溶性食物繊維