骨の単位体積当たりの骨量のことで、骨の構成成分であるカルシウム、リンなどのミネラル、たんぱく質の密度が測定されます。このうち特に骨密度に影響するのはカルシウムで、カルシウムを骨に吸収させる骨芽細胞(増骨細胞)の働きが盛んになると骨密度が高くなり、カルシウムを分解する破骨細胞の働きが盛んになると骨密度が低くなります。加齢によって骨芽細胞の働きが低下すると骨密度が低下して骨粗鬆症を発症しやすくなります。女性ホルモンにはカルシウムの吸収を高める働きがあり、女性ホルモンの分泌が低下する閉経後には骨密度が低下しやすくなります。骨密度のピークは18歳前後で、40代半ばまではほぼ一定で、50歳を過ぎると急速に低下します。男性は女性に比べると低下は低いものの、加齢によって腸からのカルシウムの吸収率が低下します。
〔参照〕骨粗鬆症、たんぱく質