歩数計は1日に歩いた歩数を記録してくれる便利な装置です。歩数だけでなく、歩行距離、エネルギー消費なども表示されるタイプもあり、これをつけるだけでモチベーションが高まって、運動量が増えるというメリットもあります。
歩数計というのは一般的な名称で、万歩計は1社の商標です。歩数計にしても万歩計にしても同じ計測方法で、3D加速度センサーを用いて身体の移動を把握しています。電車や自動車の移動には反応しないので、以前の振り子式に比べたら精度は格段に高まっています。
しかし、それぞれの装置に誤差があって、商品としての出荷の際には5%の誤差範囲が基準となっています。5%というと、1日に1万歩を歩いたとすると500歩なので、9500歩から1万500歩の開きがあることになります。
これまでは1日に1万歩を目指そうということでしたが、国民的に歩行不足の状態となり、厚生労働省の「健康日本21」でも1日に1000歩を増やすことを目標として掲げています。それなのに歩数計によって1000歩の差があったら、目標設定が狂ってきてしまいます。
そこで1種類の歩数計に頼るのではなく、複数の歩数計、それも会社と装置も変えて実際に歩いて結果をみるという方法が採られています。ウォーカーの中には複数の会社と契約して、歩数計の差を報告するというアルバイトをしている方もいます。
複数の歩数計で比較してみると(左右のズボンのポケットに入れる、ベルトにつける)、数が多くなると、やはり1000歩ほどの差は出てきます。いつも多く表示されるものもあるのですが、歩き方を変える(ゆっくりと長く、短い時間での速歩など)と表示が変わってくるものもあります。
こういった事実があることを知って、1つだけに頼ることなく、正確にカウントできる歩数計を見つけることもウォーキングで健康になるためには必要なことなのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)