最新情報

学習特性サポート29 視覚系の課題の困難さ

視覚系の課題が見られる子どもでは、小学1年生でみられるような文字の読み方が高学年になっても続くことがあります。 文字を一字ずつ指で辿りながら読んでいくことが年齢を重ねても続いていて、そのために文字を読んでも意味を理解することができないということが起こります。 ひらがなは読んで文字全体を書き写すことができても、漢字は部首ごとに書き写していくために時間がかかることになります。 音を文


食事摂取基準28 指標の特性の総合的な考慮2

「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、指標の特性の総合的な考慮を説明しています。その後半を紹介します。 生活習慣病の発症予防に資することを目的に目標量が設定されていますが、生活習慣病の発症予防に関連する要因は多数あり、食事はその一部です。そのため、目標量を活用する場合は、関連する因子の存在とその程度を明らかにして、これらを総合的に考慮する必要があります。 例えば、喫煙や運動不足


5月4日の記念日

「ラムネの日」1972年5月4日に千葉勝五郎氏がラムネ(レモン水)の製造・販売の許可を取得したことにちなんで制定。 「口臭ケアの日」いいの製薬(神奈川県横浜市)が、こう(5)しゅう(4)の語呂合わせで制定。 「しらすの日」朝日共販(愛媛県伊方町)が全国のしらす漁が解禁になる5月と、しらすのし(4)から制定。 「とろけるハンバーグの日」GROSBAL(神奈川県相模原市)が、とろける


日々修行247 原稿の対価

「実質賃金が30年間上がっていない」という現状からの脱却を目指して賃上げが進められてきましたが、それに冷や水をかけるようなことになったのは、食料品の相次ぐ値上げとアメリカの関税政策でした。 そんな時代の変革時期に、こんなことを書いていてよいのかという迷いがなかったわけではないかもしれないのですが、「原稿料は、まったく上がっていない」ということから書き始めることにします。 長らくゴースト


そこが知りたい56 寒暖差と甘い果物の関係

寒暖差が大きいほど果物の糖度が高まるということは広く知られています。この事実を上手に使って、「夏は暑く、冬は寒い地域なので甘い果物が育つ」ということを標榜している地域もあるのですが、それは間違いといえます。 果物にとっての寒暖差は“昼夜の寒暖差”であって、果物が成長する季節の1日の寒暖差が重要になります。 果物は昼間に光合成で糖分を作り出しているので日照時間が長く、暖かい環境で糖分を増


発達栄養学42 触覚過敏で起こる食事への影響

発達障害の感覚過敏の一つの触覚過敏では、「茹で野菜でも固くて痛みを感じるので食べられない」ということもあれば、「三つ葉の茎が喉に刺さる」と訴える子どももいます。 どうして、こんなもので痛みを感じるのかという疑問も抱かれるところですが、周囲の人には理解できない刺激に苦しんでいるのが発達障害児の特徴の一つといえます。 固いものを噛むことは歯にも歯茎にも強めの刺激がありますが、この刺激を痛み


高血圧の基礎知識10 血圧改善の食事のポイント2

4)植物油と魚の油を摂る 植物油や魚の油に含まれる多価不飽和脂肪酸には、血圧の上昇を抑える作用があります。ただし、これらの油は酸化しやすいので、できるだけ新鮮なものを使うようにします。脂肪の摂取割合は30%までとされていますが、動物性脂肪の飽和脂肪酸は7%以下にします。 5)ビタミンを豊富に摂る ビタミン不足は血圧を上昇させる原因になります。ビタミンの中でも野菜や果物に多く含まれるビタミ


高血圧の基礎知識9 血圧改善の食事のポイント1

1)塩分を減らす 高血圧を改善するための塩分摂取量は1日あたり6g以下とされています。1日の食事で摂る食品には2g程度の食塩が含まれています。食塩、醤油、味噌などの調味料をまったく使わなかったとしても加工食品には、かなりの食塩が含まれています。 塩分が高血圧に直接的には関係がない人であっても、他の要因と重なると重大な危険因子にもなるだけに、塩分は控えめを心がけます。 2)適正なエネル


高血圧の基礎知識8 血圧を下げる生活習慣

血圧を下げて、安定させるものとしては、カリウムの摂取、睡眠、休息、ぬるま湯での入浴、運動習慣、適度なアルコール摂取などがあげられます。 加齢とともに体重が増加している場合には心臓に負荷がかかることになり、運動や食事制限によって体脂肪を減らすことで血圧の上昇を予防することができます。 野菜や果物に多く含まれるカリウムは、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促進することか


高血圧の基礎知識7 喫煙と酸素不足の影響

タバコを吸うと、その中に含まれるニコチンが副腎を刺激して、血圧を上昇させるホルモンが分泌されます。 また、ニコチンには血管を収縮させる作用があるため、タバコを吸うと血圧が上昇します。 運動をして酸素の必要量が増えると心拍数を増やし、赤血球が早く酸素を届けられるようになります。 運動をやめれば、酸素の必要量は元に戻るので、心拍数も元に戻ります。 ところが、喫煙した場合には、タ